吉川英治の名作を、大きな活字の単行本で味わいたい、という読者の要望に応えました。
『親鸞』『三国志』に続き、日本人に圧倒的な人気を誇る『新編忠臣蔵』をお届けします。
美しい日本語、スピード感あふれる展開……。
吉川英治は「忠臣蔵」を舞台に、人間とは何か、人間関係の危うさを描き、悔いなき生き方を考えるヒントを与えてくれています。
(主な内容)
元禄14年3月14日。赤穂藩主・浅野内匠頭は、江戸城で、勅使の接待役を務めていた。その時、任務の上司である吉良上野介から、大勢の前でバカにされたのである。噴き上がる怒りの炎。浅野は刀を抜いて、吉良を斬りつけてしまった。
事件を裁いた幕府は、浅野には切腹を命じたが、吉良には「お咎めなし」と言い渡した。喧嘩両成敗の鉄則を破ったのである。
この悲報に浅野の領地、赤穂城は騒然とした。お家の危機に、残された藩士は、どう身を処すのか。どう生きたのか。
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