「この子はアトピーなの?」「どうしてなったの?」「いつ治るの?」「ステロイドは塗りたくない」「ネットで見つけた治療を試していい?」……
「子どもの10人に1人」といわれるほどメジャーな病気にもかかわらず、アトピー性皮膚炎ほど、諸説が入り乱れた病気はありません。
情報の氾濫で混乱をきたしている今だからこそ、「普通の治療で治る」ことを伝えたい、という思いから、アトピー治療を得意とする皮膚科専門医が筆を執りました。
これまでに診察室で受けた質問疑問に、1つ1つ、分かりやすくアドバイスします。
完治までの見通しがつき、心が軽くなる1冊です。
内容紹介
執筆者プロフィール
書籍の感想
目次
1章 アトピー性皮膚炎を取り巻くナゾ
- アトピーはかゆみとの闘い ~皮膚炎が、さらなるかゆみを引き起こす
- これってアトピー? 「あせも」「小児湿疹」と診断されることも
- アレルギー検査をすれば、原因が分かるのでしょうか
- 治療のヒントは「鼻」にあり。天然のアブラがお肌を守る
- 大発見! 遺伝子で解明された、皮膚の大事なバリア機能
- アレルギーマーチを予防するには、お肌の放任主義はいけません
- 塗り薬は先手必勝!「モグラたたき」ではよくありません
- 治らない理由は、「塗る量」が少ないのです
コラム 薬は少なくなると、効きめが弱くなる? - いつ発症して、いつ治るのか。見通しをつけておくと安心です
- 「治った」に二つある。まずは第一ゴールを目指しましょう
2章 ステロイドは怖い薬ですか?
- よくある誤解①「塗った所が黒くなる」 ~黒くなるのは、ステロイドのせいではありません
- よくある誤解②「使い始めるとやめられなくなる」 ~上手に使えばとても便利な薬です
- よくある誤解③「副作用が怖い」 ~怖くありません。「副作用かな」と思ったら、医師に相談を
- 「脱ステロイド」ではなく、「卒ステロイド」を目指しましょう
- 塗り分け不要。これ一本! 新薬「タクロリムス」の特徴と上手な使い方
コラム パパに薬を塗ってもらおう
3章 治療のあれこれ
- みんなの皮膚にすんでいるブドウ球菌の脅威 ~夏型アトピーには「1デイ2シャワー」
- 強さが同じでも効きめが違う ~塗り薬には相性があります
コラム ジェネリックと先発品の違い - 二千年の経験の集大成 漢方薬の上手な使い方
- 玉石混交。試してもいい民間療法の見分け方三つ
- 症状の悪化を防ぐ、凄ワザ、裏ワザ、隠しワザ
- アトピーの人がなりやすい目の病気 ~年に一度は眼科で検査を
- アトピーの人は、とびひ、みずいぼにもなりやすい
4章 良医・名医にかかるには
- 近所の医者に「しっかり」診てもらうためのポイントは?
- 良医でも、「持ち時間」が少なければ、力を発揮できません
- 皮膚のことは、やっぱり皮膚科。医者と病院選びのヒント
- 短い診療時間を最大限に活かすには ~医師に言いたいことを、あらかじめまとめておくとスムーズです
- あなたの良医・名医は案外近くにいるかもしれません
5章 アトピーっ子を持つ親の立ち位置
- タッチングケアの幸せな効能 ~薬を塗るのも親子の大切なスキンシップです
- 子どもを責めない、親も自分を責めない
- 親の役割は、ともに苦しむことではなく、子どもを支えること
- 子どもの訴えを受け止める。それだけで、子どもは癒やされるのです
- 親も子も、心が楽になる心の持ち方 「アナタはアナタ。私は私」