第1章 川の流れのように
1 川の流れのように、幸せも、悲しみも、時とともに過ぎていきます
2 私たちは願いどおりに、幸せになれるでしょうか
3 ああ、人間は、どこから来て、どこへ去っていくのでしょうか
第2章 ある日、突然
4 火災が発生すると、家も財産も、灰になってしまう
5 竜巻に襲われると、全て破壊され、空中へ飛ばされる
6 政治家、権力者の横暴が、社会を大混乱に
7 二年続けて大飢饉に。宝物より、米が高くなる
8 恐ろしい中でも、最も恐ろしいのは地震である
第3章 とかく、人の世は、住みにくい
9 いったい、どこに住んだら、ほんのしばらくでも、心が休まるのでしょうか
第4章 自然の中で、悠々と暮らす
10 「なんて私は、不運なのだろう……」 五十歳で出家を決意
11 理想的な住まい、移動式の「方丈庵」を造る
12 都の南東、日野山へ。阿弥陀如来に、一心に向かう生活
13 ホトトギスやセミの鳴き声にも、世の無常を知らされる
14 一人で演奏し、一人で歌い、我が心を慰め、楽しむ日々
15 山の中での生活は、四季折々の楽しさがある
第5章 形ではなく心を見つめる
16 ヤドカリの教訓 危険なことを、危険と知って対処する
17 貧しく、粗末な生活でも、心は満たされている
18 幸せになれるか、どうかは、「心」一つで決まる
19 魚が水の中にすむ心は、魚でないと分からない
20 一生を謙虚に反省し、前向きに進んでいく
❖ 京都へ行こう! 方丈庵を訪ねて
(現地ルポ)大きな石の上に、方丈庵があったって、本当ですか?
❖ ラストは、長明さんの弾き語り
(鴨長明さんにインタビュー)
・長明さんは、日本の、レオナルド・ダ・ヴィンチみたいですね
・「方丈庵は、日本の美の極致」ドイツの建築家が絶賛
・「震災の記憶が風化しないように……」とは、何を、どのように心がけることなのか
・無常を知らされると、本当の幸せを、前向きに探し始める
❖『方丈記』原文