僕はアートでガーナを救う!
と断言するのは、著者の美術家・長坂真護氏。
経営していたアパレル企業が倒産し、絵描きとしてスタートするも売れず、月収4万円の生活が8年続きました。
その後… わずか2年で年商1億円を突破。
人生を変えたきっかけは、2017年、ある雑誌の記事でした。
先進国のゴミ(電子廃棄物)が違法に送られて来て、そのゴミ山で生活する少年・少女たちの写真。
「衝撃が走ったんですよ」
場所はガーナと突き止め、気付いたらチケットを買っていた、と言います。
嘘だったらいいな…と思いながら着いたガーナのスラム街「アグボグブロシー」
地平線の手前まで全部ゴミの山。至るところで電子機器を燃やす黒煙が上がり、有毒ガスが充満していました。そのガスは日々、人々の体をむしばんでおり、そこでは40歳まで生きられる人がいないと言われました。
「強い正義心と見なきゃよかったという弱い心が、ずっと毎日交互に襲ってきた」
「彼らの美しい無垢な笑顔を、もう無視できない。世界中みんなにこの問題やメッセージを伝えたい」
とガーナの状況をアートで伝えることを決意し、不法投棄されたゴミを使った作品を描きました。
それは高く評価され、1500万円で売却。スラム街初の無償で通える学校を建てる資金になりました。
2019年、アグボグブロシーに「MAGO E-waste Museum」(電子ゴミアートの美術館)を設立し、外国からの訪問者を誘致。
2020年、彼らの生活の真実を、映画で全世界に知らせたいと、著者の活動を追うドキュメンタリー映画“Still A Black Star”の制作資金をクラウドファンディングで募りました。
多くの賛同を得て、約3100万円を獲得。この金額は、 映画部門で歴代1位。
約90分の映像を製作し、アメリカの映画賞「Impact DOCS Awards」で4部門を受賞。
そして、夢の最終ゴールは
「2030年までに、150億円のリサイクル工場をプレゼントしたい。彼らに健全で健康な仕事をプレゼントしたいんです」と熱く語り、作品を描き続けています。
本書は、デビューから現在まで、力強いエネルギーにあふれている約80の作品群と、
「世の中、愛があるか、ないか それだけだ」
「死んだっていいから、生きることにこだわりをもて」
「圧倒的な勝利をビジネスで収める人間は、圧倒的に困っている人を助けなくてはならない」
など、著者の渾身のメッセージを収録しました。
彼が到達した、人と自分を幸せにする生き方とは何か。無限の可能性に挑戦し、未来を変えるアーティスト・長坂真護。
この世界を愛するすべての人に贈る魂の一冊です。
※この本の売上の一部は、ガーナのリサイクル工場建設の資金にあてられます。