第1章
しつけより、勉強より、大切なこと
―自己評価を育めば、子どもは必ずいい子に育つ
◆子育てというのは、なかなか思うようにいかないもの
◆子どもが問題を起こしたり、心配な行動をとったりする、
本当の原因を、見間違えてはいませんか?
◆子どもに対して、「なぜ、このくらいできんのか」
「わがままだ」「甘えている」
……と、否定的な言葉ばかりかけていませんか
◆子どもの心が成長していくうえで、
いちばん土台になるのが、「自己評価」「自己肯定感」
◆しつけや勉強が、よく身につく子と、身につかない子は、
どこが違うのか
◆ 今までの教育論が見失っていたもの……。
「自分なんか、いないほうがまし」心が傷ついて、
ボロボロになっている子が多い
◆しつけ、勉強のことだけ問題にして、
叱れば叱るほど、逆に身につかなくなる
◆子どもが、「どうせ」と言い出したら、叱ってはいけません
◆「虐待」は、子どもの自己評価を、非常に低くする
◆ギャーギャー言って、自分をアピールする子は、
そんなに心配はいらない
◆「手のかからない、いい子」と、安心していませんか。
実は、子どもは寂しくて、「もっとかまってほしい」と思っているのに……
◆「泣いたり、わめいたり、ダダをこねたりしても、
親は自分を見捨てたりしない」という安心感を子どもに与えることが大切
◆「いい子すぎる」子には、「どこかで、がまんしているんじゃないか」
と、大人のほうから、声をかけていく
◆ 引きこもり、心身症、拒食症、過食症、
少年犯罪、リストカット、自殺未遂……。
その根っこにある問題は、「自己評価の低さ」一つ
◆子どもが何歳になっても、「手遅れ」は決してありません。
気づいたときから、自己評価を育て直していけば、
いくらでもやり直しができます
◆「どうせ自分なんか……」としか思えない子どもが、
どうして勉強に意欲的に取り組んだり、
社会のルールを積極的に守ろうとするでしょうか
第2章
甘えていいときに、じゅうぶん甘えた人が自立する
―子どもの心は、甘えと反抗の繰り返し
◆子どもの心を育てるには、どうしたらいいか、わかりますか?
◆じゅうぶん甘えて安心感をもらった子どもは、自立に向かう
◆自由になって、不安が強くなると、「お母さーん」と言って甘えてくる
◆ 大人の都合で突き放したり、かまいすぎたりしない。
あくまで子どものペースで見守っていく
◆思春期、青年期になって自立につまずく人の中には、小さいとき、
甘えていいときに、じゅうぶん甘えることができなかった人が少なくない
◆10歳まではしっかり甘えさせる。
そうすれば、子どもはいい子に育つ
◆「子どもに愛情を伝えるのは大事だが、甘えさせてはならない」
という考えには、大きな矛盾がある
◆思春期に、子どもが反抗するようになったら、一安心。
それまでの子育てが間違っていなかった証拠です
◆子どもたちの言葉は、一種の外国語と割り切ることも必要。
「くそばばあ」というのは、「お母さん」ということなんです
第3章
輝ける子に育てるために、大人ができること
◆ 子どもが小さいとき、大事なのはスキンシップ。
「抱きぐせをつけてはいけない」は間違い
◆泣いても泣いても抱っこしてもらえないと、
子どもは「自分が大事にされていない」と思う
◆「寂しかったんだね」「腹が立ったんだね」と
子どもの気持ちを酌んで、言葉をかけていくことが大切
◆子どもの話をしっかり聞くだけで、子どもの自己評価を育てることになる
◆子どもが「悔しかったんだ」と言ってきたら、
「ああ、そうか。悔しかったんだね」と同じ言葉を返すと、
「わかってもらえた」という気持ちになる
◆子どものがんばりを認めて、「ねぎらう」ことが大事。
しかし、「がんばれ」と言われると、よけいにつらくなることもある
◆「がんばれ」よりも、「よくがんばっているね」と言うほうが、
かえって元気が出るときがある
◆ちょっとしたことでもいい。
大人から子どもに、「ありがとう」と言っていきましょう
◆ついついキレてしまうのは、子どものことを一生懸命に考えているからです。
そういう意味では、キレるのもオーケー
◆「子どもというのは、そういうものなのだ」
「だれが育てても、こうなるのだ」と、
まず子どもの現実を認めましょう
◆「この子はこの子なりに精いっぱいやっているのだ、しかたがない」と、
肩の力を抜くことも必要
◆独りぼっちで子育てしている人が非常に多い……。
子どもが宝なら、母親も宝。皆で大切にしていきましょう