内容紹介

親から子へ、子から親へ、伝えたい思いがあります

親から子へ、子から親へ伝えたい……

『新装版 親のこころ』の第2弾!
平成16年発刊のベストセラー『親のこころ おむすびの味』の増補・新装版ができました。

偉人や有名人の生涯、文学作品から、親と子の強い絆を描いた「エピソード編」は全編を加筆修正し、新たに、吉川英治が加わっています。

好評の、読者の「体験談編」は再度募集し、600通の応募作品の中から選んだ秀作が、16編増えました。

また、特別寄稿として、『子育てハッピーアドバイス』シリーズの著者で、子育てカウンセラー・心療内科医の、明橋大二氏の診療日記も掲載いたしました。ある祖母と、事情があって親と暮らせない孫娘との、せつないけれど、ホッと心が温かくなるエピソードです。

持ち運びに便利なソフトカバー、さらに美しい装幀に生まれ変わった新装版で、親として、子として、自分が伝えたい思いは何だろう……、ゆっくり、振り返るひとときを、過ごしていただきたいと思います。

 

執筆者プロフィール

書籍の感想

  1. 後輩たちに私のような思いをさせないように…… – 新装版 親のこころ2

    読み進めていくうちに、私の過去の悪業が次々と思い出されてきます。これも私と同じだ!! あっこれも同じことをした、と涙があふれてくるばかりです。ただただ、あと数年早く、この本に巡り会えていたならと残念でなりません。 今は両親ともに鬼籍に入ってしまいましたが、後輩たちに、私のような寂しい思いをさせないように、たくさん紹介していけたらと思います。 (長崎県 56歳・男性)   読んで感動する内容でした。今は、他界しても見守ってくださる親の恩を忘れないようにしたいと、強く思いました。親は子のことを常に心にかけてくださるということが、分かりました。恩を大切にしたいと思いました。 これからもこの本が広く読まれ、感動を与えることを願ってやみません。 (岐阜県 57歳・男性)   すべての方々が、親への感謝について書かれるときは、泣きながら書かれているのでは、と思います。海よりも深い親の恩と言いますから。 『親のこころ3』の最初にガッツ石松さんのことが載っており、これにはまた泣かされてしまいました。何事も一流の人間は、土台にこのようなことがあり、大輪の花を咲かせるのだなと教えられることでした。 これは、私1人ではもったいないので、お貸ししております。(山形県 73歳・女性)

    2015.03.07

  2. 涙涙で、ティッシュの山ができました – 新装版 親のこころ2

    前に古本屋で『思いやりのこころ』を手に入れ、素晴らしい内容の本だったので読み、その中の広告で『親のこころ2』を知り、読ませていただき、涙なしでは読まれませんでした。 「親の心、子知らず」「親孝行したい時分に親はなし」。まさにこの本の中に感謝と反省の言葉がいっぱい詰まっています。 (福岡県 72歳・女性)   歴史的な人物のことを書いた文章より、無名の人のさりげない文章に涙涙で、完読し、友人等にもすすめました。最近、こんなに共感した本はありません。ページをめくるたびに、ティッシュの山ができました。 親が子を思い、子が親を思う心は、これからもずっと変わらないと思います。第3弾を期待しています。 (山梨県 70歳・女性)   今まで、生きてきていろいろありました。この本を読んで、いろいろ反省させられました。ひとつひとつの文章に、涙が止まりませんでした。私の一生の宝物です。この本に出会えてよかったです。 (埼玉県 65歳・女性)   『親のこころ』1巻を、初めから涙をボロボロ流して読んで、今回も、初めから泣かされました。 私の母はもうすぐ80歳です。リューマチと骨がスカスカになる病気で、歩くのもやっとやっとの母です。夢の中には、いつも若い母がいます。いつも心配と苦労のかけどおしです。そんな母にたくさん親孝行したいです。「長生きしてね。お母さん」と伝えたいです。 (山形県 43歳・女性)   「親子の絆」体験談は、どれも涙が出て、感動して、たった1日で何度も読みました。 私も、統合失調症という病気で、何度も入退院を繰り返し、やっと落ち着いてきたところです。母は、「あんたがおるけん、私は認知症にもならずに、どこも病気せんと長生きしとる。ありがとう!」と言ってくれます。 本当に親ってありがたいものだと気づかせてくださって、ありがとうございました。 (熊本県 53歳・女性)

    2014.09.08

  3. 自分と重なりました – 新装版 親のこころ2

    第3部の体験談では、私によく似た話がたくさんありました。その中でも、23「明日起きたら、新しいスカートができているから」。 私もこの女性と同じ58歳の主婦です。姉5人、兄1人、妹1人の大家族でありました。私たち親子は貧乏のどん底で、私を出産したときは、産婆さんにお礼もできなかったそうです。 母はハギを買ってパンツを縫ったりして着せてくれました。私だけではなく、たくさんの人たちもいろいろと苦労をしているのだと思い、今亡き母を思い浮かべながら読ませていただきました。 (大阪府 58歳・女性)   この本は、自分も親であることと重なりあって、すごく感動することでいっぱいです。すごくいい本に出会ったことが喜びです。今の世の中で、これだけ親に愛情をもった子どもがいると思うと、胸の中が熱くなってきます。 (福島県 女性)   どこのページを開いても、心がのんびりしたり、ほっと温かくなったり、涙が出たりしました。本当にありがたい、いい本に出会えてよかったです。 今、入院中で、本をいっぱい読ませていただいています。勉強になります。心からのんびりできて、幸せな病院生活を送っています。読めるだけの本、読み続けたいと考えています。 (鹿児島県 57歳・女性) 私の子は若くして父親になり、私も家事、子守と、時に涙しながら、家族のため、かわいい孫のためにと頑張って、幸せにしてやらなきゃと、今日までやってきました。 今は孫も社会人、高校生となり、私の生きがいです。書店でこの本をすぐ手にとり、私の人生の師として、一気に、また涙しながら読みました。本当に心が温かくなりました。 (新潟県 68歳・女性) いろいろな本に出会えて読ませていただいているうちに、自分も親であることと重なりあって、すごく感動することでいっぱいです。 すごくいい本に出会ったことが喜びです。これからもいろんな本を読ませていただきます。今の世の中で、これだけ親に愛情をもった子供がいると思うと、胸の中が熱くなってきます。 (福島県 女性)

    2013.12.07

目次

第一部 親のこころ・風の渡る草原(体験談編)

(1)忘れていないよ……

(2)あんたを生んでよかった、本当によかった

(3)この子と一緒に死ねば本望だ

(4)卒業式の大舞台で、息子の言った言葉は今も鮮明に

(5)あなたが「今」を生きていてくれるだけで、お母さんは嬉しいの

(6)目の前に、出張でいないはずの、父の笑顔があった

(7)母のおにぎりを、涙といっしょに呑み込んだ

(8)ボク、お母さんの子供でよかったョ、大好きだよ……

(9)いつも笑っていてごらん。大好きだよ

(10)峠のある夜道を六キロ、一人で届けに行かされた……

(11)母の声、涙、悲しそうな顔が、私の心の支えでした

(12)こんな「親バカ」になるなんて、思いもしませんでした

(13)僕は決してお母さんを恨んではいないよ。すべて悪いのは戦争なんだから

(14)「なぜ、僕を生んだ」と迫った子が……

(15)どうせだめな命なら、あの時、おいしいアイスクリームでもなめさせてあげればよかった

(16)母の涙の力で、私は自分の心を先生に伝え、前に歩もうと思った

(17)親は千里を行けども、子を忘れず

(18)出産を見届けるまでは死ねない

(19)父はプレゼントしたセーターを二カ月以上も着て過ごしてくれた

(20)お母さん、ゴメンネ。生まれてきてゴメンネ

 

第二部 親のこころ・瑠璃色に輝く海(エピソード編)

1
吉川英治を救った赤い腰ひも
「馬鹿なことはおしでないよ」
「母はいつも自分とともにいる」

2
オペラになった日本の能「隅田川」
「きっと、あの子に会える、それ一つを
明かりにして、つらい旅をしてきたのです」

3
白楽天が「燕の詩」にこめたメッセージ
「帰ってきておくれ」
親ツバメは声がかれるまで叫び続けた

4
「親」の一字から知らされる親心
「無事でよかった。元気でよかった」
母の願いは、これ一つ

5
貧苦と闘い、勉学に励むキュリー夫人
「男の領分ではないのだが……」
母親の代わりまで務めた父親の温かい親心

6
ドイツの文豪・ゲーテの少年時代
「私が生涯に成した業績は、全く母の業績である」

7
「親不孝者」と知れわたっていた頼山陽
「母の満足そうな顔を見るのは、天下の宰相になったよりもうれしい」

8
母の手紙で、生まれ変わった源信僧都
「名誉のために説法するような、似非坊主となり果てたことの口惜しさよ」

9
九歳で死にかけた勝海舟
「息子よ、父がついているぞ」
必死な看病は、七十日間も続いた

10
長者と貧乏人の「宝比べ」
「私の宝は、年々成長し、ますます良くなっていきます」

11
西田幾多郎、娘への手紙
「遠くに離れていても、父の心は、いつもお前の側にある」

12
フランスの文豪・ユゴーの少年時代
子供にとって、父と母の仲が悪いことほど悲しいことはない

13
「国字四書」にこめられた母の願い
「この子を立派に育てるには、まず自分が学ばねばならない」
夫を亡くした母の家庭教育

14
幕末の佐久間象山
獄中のうた
あのホトトギスが人であったら、私が元気でいることを母の元へ伝えておくれ

15
生まれ変わった道楽息子
「天にも地にも、たった一人の子供を勘当することはできません」

16
イソップ物語
父の遺言
「あのブドウ畑には、宝物が隠してある。宝を手にして幸せになるんだぞ」

17
名作
「母をたずねて三千里」
「私の一番小さな、一番かわいそうなマルコ 私の生命」

 

Dr. あけはしの診療日記
精神科医 明橋大二
「いっぱい心配かけてごめんね。おばあちゃんがいなかったら、今の私はなかったよ」

 

第三部 親のこころ・花咲ける森(体験談編)

65名分の体験談を掲載しています。