1章■あなたは今、幸せですか?
・「幸せなんだけど、何かむなしい」「何かが足りない……」という心はどこから?
・「高収入は、幸福感と関係ない」驚くべき発見をしたアメリカの経済学者
・日本は、経済が六倍も豊かになったのに、なぜ、「生活満足度」が変わらないのか
・衝撃の研究報告「年収七百万円を超えると、幸福度は下がっていく」
・お金、財産、名誉、地位……有っても無くても、苦しんでいることに変わりはない
・生活水準が高まったからこそ、「生きる意味」を求める時代に入った
・1章まとめ
2章■私たちは、一体、何のために生きているのか
・「生きる意味」とは、生まれてから死ぬまでにこれ一つ果たせば大満足といえるもの
・人生の終着点は「死」。必ず死ぬのに、なぜ、頑張って生きるのか
・「人間に生まれたこと」は、なぜ、喜ぶべきことなのか
・人間に生まれる確率は、宝くじに連続して当たる以上に低い
・水戸黄門もニーチェも、「人生は苦しい」と言っている
・「人間に生まれてよかった」と喜べるのは、どんな時?
・2章まとめ
3章■生きる意味について、よくある七つの間違い
・「生きる目的が分からない人」よりも、「間違った目的を信じ込んだ人」のほうが、幸せから遠ざかってしまう
・ よくある間違い1
「生きるために生きる」という考え
アニマルな生き方では、あっという間に人生は終わってしまう
・ よくある間違い2
「成長するために生きる」という考え
頑張って苦しみを乗り越え、どこへ向かって成長するのか
・ よくある間違い3
「他の誰かのために生きる」という考え
子供が独り立ちし、定年を過ぎても、そういえるのか
・ よくある間違い4
「愛のために生きる」という考え
最後は自分か相手のどちらかが死んで、別れていかなければならない
・ よくある間違い5
「自己実現のために生きる」という考え
やりたいことには限りがないが、命には限りがある
・自己実現を追求した著名人の証言
・ よくある間違い6
「生きたあかしを残すために生きる」という考え
人生は夢・幻のようにはかないもの
「生きたあかし」は、やがて必ず消えてしまう
・トップレベルに生きた七名の証言
・ よくある間違い7
「生きること自体が大事」という考え
人生マラソンを走っていくと、やがて見えてくるのは崖っぷち
・なぜ、歴史上の天才たちでも、心からの安心、満足を得られなかったのか
・「生きる目的」を見失ったまま、医学、経済、科学は発展し続けている
・夏目漱石は、目的が分からないまま生きることの恐ろしさに気づいていた
・生きる「目的」と「手段」の大きな違い
・松下幸之助、徳川家康は、人生の大事業を成し遂げた、といえるのか
・3章まとめ
4章■「生きる意味」は、一流の文学者、心理学者、哲学者でも分からない
・悲劇の人生で終わらないために、本当の「生きる意味」を知ることが必要
・豊かな感性で人生を描き出す文学者の言葉
・人間の心の専門家、心理学者の言葉
・生涯かけて真理を探究した哲学者の言葉
・仏教では、二千六百年前から「生きる意味」の答えを教えている
・4章まとめ
5章■ハイデガー、ユング、アインシュタイン……
二十世紀を代表する知識人が、仏教の素晴らしさに驚いている
・釈迦は若い頃、あなたと同じことに悩み、本当の「生きる意味」を発見した
カピラ城の太子として誕生/幼い頃からスポーツ万能、勉強もトップ/何かに悩み始めた太子/四門出遊──大きな衝撃を与えた事件/太子の三つの願い/ついに真実の幸福を求めて城を出る
・釈迦は一生涯、何を説いたのか
・仏教が西洋へ与えたインパクト
教えの素晴らしさに驚いた知識人たちの声
・5章まとめ
6章■「幸せに二つある」ことを知らないから、どんなに努力しても幸福になれない
・すべての人は、いつまでも変わらない幸福を求めている
・勉強するのも、働くのも、幸せになれると思うから
・お金、財産、地位、名誉……
人と比べなければ喜べない「相対の幸福」
相対の幸福の弱点1 どこまで求めても、キリがない
相対の幸福の弱点2 何を手に入れても、喜びは続かない
相対の幸福の弱点3 死んでいく時には、総崩れになる
・6章まとめ
7章■どんな人でも、生死の一大事を解決すれば、「絶対の幸福」になれる
・「死」は、私たちの人生に、最も大きな影響を与える大問題
死の大問題の特徴1
すべての人が直面し、必ず負ける戦い
死の大問題の特徴2
いつ、どこから襲ってくるか、分からない
死の大問題の特徴3
火事より、交通事故より恐ろしいのに、誰も準備をしていない
・「生死一如」の教え
「生」を台所とすれば、「死」は便所のようなもの
・人生を「飛行機」に例えると……
燃料が切れて墜落する前に
・名著『歎異抄』には、絶対の幸福を「無碍の一道」と
・「絶対の幸福」になったら、心の風景はどう変わるのか
・「仏教を学びたかった……」
二十世紀最大の哲学者ハイデガーの後悔
・目先のことに追われる前に、人生最大の問題の解決を
・7章まとめ