みんな輝ける子に 子どもが10歳になるまでに、周りの大人が大切にしたいこと

  • 明橋大二

定価 ¥1,430 税込

内容紹介

「誤った子育ての常識が、子どもや親を二重三重に苦しめている」と、長年、子どもと接してきた経験から、精神科医でスクールカウンセラーの著者は、提唱し続けてきました。

しかし、子どもたちをめぐる状況は一向によくならず、不登校や心身症、いじめや児童虐待はますます増加し、少年事件が続発しています。

どうすれば、すべての子が輝いて育つのか。
子どもの心のSOSに気づくには、どうすればいいのか。
親や先生、地域の人たちは、子どもに、どう接すればいいのか。

平成14年に発売された36万部のベストセラー『輝ける子』をベースに、今の子どもをめぐるさまざまな問題を提示し、10歳までの子育てで大切なポイントを、オールカラーで分かりやすくまとめました。

執筆者プロフィール

メディア掲載情報

書籍の感想

  1. 親に対しても、優しい。他の育児書と違い、とても心にしみる - みんな輝ける子に

    明橋先生の本は、子育てにつまずいたときの支えになります。理解してほしい身近な相手(主人)とは意見が食い違い、責められるのはいつも母親の私。母も亡くなり、心の支えが必要な時には不安になりますが、私の考え方ややり方は間違ってない! 自信を持っていいんだ!!と思えます。 これからもにこの本に支えられて、楽しい子育てにしたいです。 (山口県 39歳・女性)   2歳の娘を育てています。母子家庭で、今後の子育てに不安を持っていましたが、この本を読んで、母子家庭だからと気にせず、子供に寄り添って、自信を持って頑張りたいと思いました。 (岐阜県 35歳・女性)   「子育てハッピーアドバイス」シリーズの本を持っています。今までいろんな子育て本を読みましたが、明橋先生の本は子供だけでなく、親に対しても、優しい視点で書かれているところが他の育児書と違い、とても心にしみます。本書もそうでした。 長男は3歳ですが、下の子が生まれてから、赤ちゃん返りなのかワガママが激しくなり、私もつられて怒ってしまったりしていたので、もっと冷静に子供と向き合わなければ、と思いました。 (東京都 39歳・女性)   素晴らしい題名、本当にそう思います。今2年生の娘の「先生が怖い」と言いだしてから1年半、今もまだ不登校です。『ひといちばい敏感な子』も昨年読み、娘や自分に当てはまり、元気と勇気をもらいました。 とても孤独でしたが、明橋先生の言葉は、母の気持ちに寄り添い、先に明るい未来があると思える言葉ばかりで、前向きになれます。多くの方たちに読まれ、悲しい出来事が減り、安心して子育て、成長できる社会になってほしい。先生ありがとうございます。 (静岡県 42歳・女性)

    2016.04.08

  2. 「目からウロコ! 大いに役立つ」学校の先生からの声 - みんな輝ける子に

    書店で見てとても気になり、購入しました。10歳までに大切にしたいこと、ということで、とても心にくる言葉でした。参考にして過ごそうと思います!! (北海道 31歳・女性)   目からウロコでした。いつも子供に「がんばれ」と何気なく言っていた自分を恥ずかしく思います。どの子も輝こうと努力している過程をもっと評価して、「ぼくだってやればできるんだ」と思わせてあげないといけないなと痛感しました。 この本を読み、改めて「みんな輝ける」可能性を秘めていて、周りの大人がそれをどう引き出すかが大切なんだと思いました。とても勉強になりました。 (愛知県 26歳・男性・小学校教員) 子供が10歳になるまでの教育、実施論ですが、目からウロコ、大いに役立ちます。正に今現在における子育てバイブルといえます。私自身は高校教諭ですが、今の高校生を見ていると、「ここまでにいろいろと苦労をしてきたんだなぁ」と思われる生徒が多くいます。正しい教育論として役立てそうです。 (新潟県 55歳・男性・高校教員) 小学校の教頭をしておりますが、学校の教員(特に学級担任、養護教諭など)や保護者の悩みに答える素晴らしい本です。是非みんなに紹介したいと思います。 (茨城県 54歳・男性・教員)   小学校の教員をしています。年々児童への対応、そしてそれ以上に保護者への対応が難しくなっていると感じます。児童の様々な気になる行動、症状の背景にある子供の気持ちを考えると、保護者と連絡をとる場合には、責めずに苦労をねぎらうことは重要だと思いました。たいへん勉強になりました。 (千葉県 47歳・女性・教員)

    2016.04.08

  3. HSC(人一倍敏感な子)という言葉を初めて知りました - みんな輝ける子に

    「子育てハッピーアドバイス」シリーズは、いつも参考にさせてもらっています。本書は重要文にマーカーが入れてあり、とても読みやすく、目にしっかり入り、記憶にも残りやすいです。また、具体例もあげてあり、保育現場で共感できることが多く、実践できそうです! やさしく分かりやすく温かい文章で、安心して読み進められます。 (島根県 55歳・女性)   3歳の息子の子育ての参考になりました。自己肯定感が大事だということ、しっかり甘えさせて安心感を持たせるよう気をつけていきたいです。HSCという言葉も初めて聞き、息子もそうかな、と思いました。子供の気持ちに寄り添って生活していきたいです。 (北海道 33歳・女性)   毎日、子どもたちと接していて、いろいろ悩んだりする時もあって、子育てで、正解というものがあるのか疑問でした。本を読んで、子どもたちのことが愛しくなりました。 「HSC」のことが気になります。長男があてはまるような気がして……。ただ、病気や障害ではないということにはホッとしている反面、気になったので、本を探してみるつもりです。 (山形県 33歳・女性) ★「HSC」について詳しくは……『ひといちばい敏感な子』 エレイン・N・アーロン(著) 明橋大二 (翻訳)   2人の男の子の母です。いろいろと悩みながら子育て中、新聞広告のこの本のある一言にはっとしました。「10歳まではしっかり甘えさせる」。まだ間に合うのだろうか……。未熟な母親なりに子供たちと一緒に成長していきたい。この本に感謝です。 (山形県 39歳・女性)   子育てについて、とても有益な書物でした。いじめにあった子がなぜ自殺を図るのか、よく分かりました。自己肯定感の欠如という概念で、とてもうまく説明されていると思いました。 叱っていい子といけない子がいること、10歳まではしっかり甘えさせることの大切さがよく分かりました。相手の心を開かせる大切なポイント、「総論オッケー、各論ダメ」「サンドイッチ法」「シーソーの法則」などは、大人同士のつきあいにも応用できます。 (岩手県 65歳・男性)

    2016.04.08

  4. 大切なところに色がついていて、読みやすい - みんな輝ける子に

    新聞の広告欄で見ました。読みたいと思い、記事を切り抜いて本屋へ。すごく安心感のある表紙にも感動しました。子育て中で、いろいろな不安や心配がありますが、少しずつ気持ちが楽になっていくような気がしました。何度も読み返しています。 (三重県 34歳・女性)   すべては、自分の価値、自己肯定感をもつことが大切であると分かりました。今、育休中ですが、春からまた共働きですので、子供との時間を大切にしたいと思います。その都度、この本を参考にさせていただきたいと思いました。 (広島県 33歳・女性)   似たような内容で似たようなありきたりな話はたくさんありますが、今、自分が気になっていること、迷っていることを的確に現実的に解説していたので、とても勉強になりました。 子供への対応は分かっている、分かっているけどうまくいかない親の苦悩を、単なるマニュアル通りのきれいごとではないアドバイス、今まで読んだ育児関係の中で一番良かったです。 (宮城県 35歳・女性)   まずは本の構成がいい。文字の大きさ、行の間隔、大きな見出しと、読みやすくなっている。内容もとても身近なことが多く、参考になると思うことがたくさんありました。例をあげてのお話も助かります。太田先生のイラストも大好きです。やさしい気持ちになれます。 (茨城県 39歳・女性)   大切なところに色がついていて、いいと思いました。Q&Aから読ませていただきました。いろいろ気になっていたことの答えが書いてありました。明橋さんの本は、子供の気持ちをよく分かってて、親のほうも、アドバイスしてもらっている気持ちになりました。 (広島県 43歳・女性)

    2016.04.08

  5. 子供と最近うまくいっていないので、この本を手に取りました - みんな輝ける子に

    上の子が小6、下の子が小4の女の子の母ですが、最近うまくいってないので、この本を手に取りました。引っ越しをし、子供たちは友達と離ればなれ、私も仕事の異動があり、帰宅が19時半、父親は仕事三昧で、家庭に以前のような笑いがなくなりました。 上の子は反抗ばかり、私もカッとなってついつい口ゲンカ……。私がもう少し大人になり、受け入れる態勢作りをしなきゃと日々反省です。明橋先生の本は心があたたまり、大好きです。 (山口県 36歳・女性)   現在、2歳と3歳の子がいます。仕事が忙しい時もあり、なかなか一緒に過ごす時間がなく、妻に負担をかけていることが心配でした。この本を読んで、これからの子供との接し方、仕事での接し方も良い方向に変わりそうです。 (愛知県 36歳・男性・教員)   私には6歳と4歳の子供がいます。いつも仕事と家事に追われている日々で、子供に口うるさくなってしまう時があります。でも、少ししか時間がなくても、抱きしめたり、その日あったことを話したりしていきたいと思いました。 (福井県 36歳・女性)   今、私には7歳と3歳の息子があります。子育てには積極的に関わっているほうだと思っていますが、子供の言動についつい怒りすぎてしまうことがあります。自分自身が母親に厳しく育てられ、「こんな親にはなりたくない」と思っていたのですが、自分の子供への接し方で母親に似ているとハッと思うことがたびたびあります。 自分がされて嫌だと思っていたことを自分が子供にしてしまっている……。反省しきりです。 この本に書いてあったとおり、子供を1人の人格と認め、怒るよりほめるを優先していこうと思います。 (福島県 47歳・男性)   わが子の発達障害で、いろいろなことを経験・勉強をしている中で、この図書を知り、読みたい!と即購入しました。読んでいて、そうだなと納得したり反省したり、これからの子育て、保育士という仕事をしていく中でも、本当に忘れてはいけない大切さを身にしみて感じました。 日本中、世界中の人に読んでもらいたいなぁと思います。 (千葉県 39歳・女性)

    2016.04.08

目次

1
周りの言葉やちょっとした注意にも、いじめられていると思う子がいる

2
家に親がいないということだけで、子どもにどんどんモヤモヤがたまっていく

3
暴力的な子は、初めから乱暴だったのではない。自分が同じ被害に遭ってきて、じっと我慢してきたのに、もう耐えられなくて、爆発したのだ

4
叱っていい子といけない子がいる

5
素直じゃないけど、この子なりに苦労してきたんだな、この子もつらかったんだな

6
ストレスがある限度を超すと、行動になって出てきたり、心身症になったりする
──子どもの心のSОS

7
今の子どもは、恵まれすぎているから、いじめ、非行などが増えているのか

8
キレる子どもや、引きこもりの原因は、しつけがなされていないからではない

9
十歳までは、しっかり甘えさせる。そうすることで、心の安定した、いい子に育つ

10
テレビゲームが、不登校や引きこもりの原因ではない。むしろ、心のよりどころになったり、癒やしになったりする

11
気になる行動の背景には、「自分は大切な存在だと思えない」「自分は生きている意味がない」という気持ちが隠されている

12
「私はやっぱり、誰からも必要とされていないんだよ」
拒食症の女の子の手記

13
子どもから、「どうせ」という言葉が出てきたら、気をつけなければなりません

14
「弱く、みじめな自分」
「なんの取りえもないやつ」
凶悪な事件を起こした少年は、自己肯定感が極端に低かった

15
「ほめて育てる」と、自信がつく子と、逆効果になる子があります

16
「手のかからない、いい子」は、ほめられ続けないと不安なので、休むことができず、大変苦しいのです

17
虐待を受けている子どもは、
「親のことを悪く思いたくない、親は本当は愛情のある人なんだ、殴られたり否定されたりするのは、自分が悪い子だからだ、 自分に価値がないからだ」
と思っている

18
子ども時代の甘えは、心の安心をつくるのに、きわめて重要で、なくてはならないものです

19
すべて親の言うとおりに育てられた子は、自信のない子が多く、思春期になると、どうしたらいいか分からなくなる

20
いじめを苦にして自殺するより、不登校という道を選ぶほうが、よほどましだと、私は思います

21
先生から否定されると、子どもは、「やっぱり自分は、このクラスにはいらない、じゃまな人間なんだ」と思ってしまう

22
学校で、皆ができていることができないと、人間として失格であるかのようなメッセージが、 子どもに伝わっている場合があります

23
大人社会の閉塞感(不況、リストラ、中高年の自殺)が、確実に子ども社会にも影を落としている

24
「ひといちばい敏感な特性は、決して、あなたの弱さじゃないんだよ。素晴らしい特性なんだよ」

25
HSC(人一倍敏感な子)かどうかを知るための、23のチェックリスト

26
子どもの話を真剣に聞くだけで、「あなたは大切な存在なんだよ」と伝えることができる

27
「がんばれ」より、「がんばってるね」と認めるほうがいい

28
ほめて育てる、には注意が必要!
「そんなにいい子にしていなくてもいいよ」
「悪い子でもいいよ」
と言ったほうがいい子もいる

29
「ありがとう」という言葉を、どんどん使おう

30
子どもに何らかのサインが出ている場合、親も過敏になり、不安になっています。絶対に親を責めてはいけません

31
子どもにも、大人にも、共通した、相手の心を開く話し方、接し方

32
ガラクタはガラクタなりに、たとえいびつであっても、輝くことができるんだ
──浜崎あゆみの歌から

子どもに関するQ&A

Q01 「甘やかす」と「甘えさせる」は、どう違うのでしょうか
Q02 子どもを自立させるために、大切なことは?
Q03 きょうだいげんかがひどいです。親として、間に入っていいものかどうか迷います
Q04 3人のきょうだいへの接し方は、どうすればよいでしょうか
Q05 上の子が、下の子をたたいたり、引っかいたりします
Q06 子育ての中で、父親の役割とは何でしょうか
Q07 家で悪い子、学校で良い子に、どう接したらいいの?
Q08 がんばっているところがない子を、どうほめたらいいの?
Q09 男の子の育て方のコツはありますか?
Q10 息子がアスペルガー症候群と診断されました
Q11 乱暴な子に、どう対応したらいいでしょうか
Q12 子どもを叱れない親が増えてきたように思います
Q13 「やればできるんだから」と子どもを励ましても、ちっともやろうとしません
Q14 子どもの悩みを分かったところで、どう接したらいいか分かりません
Q15 登園時に母親から離れようとしません
Q16 指しゃぶりが治りません
Q17 子どもが、スーパーで万引きをしました
Q18 子どもに問題が起きるのは、親の愛情不足だからでしょうか
Q19 共働きで、じゅうぶん、子どもに接する時間をとることができません
Q20 私の家は、母子家庭です。子どもの成長に問題が起きないか心配です
Q21 親のいない子には、どのように接すればいいでしょうか
Q22 子どもが、携帯電話を欲しがります
Q23 子どもが物を大事にしないのは、どうしてでしょうか
Q24 子どもが、「何のために生きているか分からない」と言い出しました
Q25 不登校の娘がいます。フリースクールについて教えてください
Q26 アダルト・チルドレンとは、どういう意味でしょうか
Q27 子どもの身体に障がいがあります。劣等感を持つのではないかと思い、将来が心配です
Q28 子どもが幼稚園で一度も声を発しません。場面緘黙では?と言われました
Q29 子どもがチック症と言われました。どういう病気でしょうか
Q30 おじいちゃん、おばあちゃんは、子どもにどう接したらいいでしょうか