『なぜ生きる』を読んで
「なぜ生きる」という題名に引かれ、この本を読みました。
「生きる意味があるのか」「苦しくとも、生きねばならぬ理由は何か」必死に求めても知り得ぬ、深い闇へのいらだちが、生み出す悲劇とはいえないだろうか。
この文に非常にひきつけられた。なぜならば、生きる意味や生きねばならぬ理由がどこにも記されてないからだと思う。でも、この本には、生きる目的が 記されていた。
どこにも明答を聞けぬ中、親鸞聖人ほど、人生の目的を明示し、その達成を勧められた方はない
ここから、作者は親鸞聖人を尊い人物だと考えていることが、分かった。
さらには、
「万人共通の生きる目的は、苦悩の根源を破り、“よくぞこの世に生まれたものぞ”の生命の大歓喜を得て、永遠の幸福に生かされることである。
どんなに苦しくとも、この目的果たすまでは生き抜きなさいよ」
聖人、九十年のメッセージは一貫して、これしかなかった。まさしく人類の迷暗を破る、世界の光といわれるにふさわしい。
世界の光と表現しているところから、作者は親鸞聖人をもっと尊いと考えていると思った。それに、ここには、生きる目的が記されていて、「よくぞこの世に生まれたものぞ」という部分は非常に痛感した。
なぜなら、生きる目的が、どこにも記されていない中、この本には生きる目的が記されているからだ。親鸞聖人が言う、生きる目的に共感した。
僕がこの本を読んで印象に残った部分は、
自分の命の大切さを知らねば、他人の命も尊重できないでしょう。
「死んでもいいじゃん」の無知が、「殺してもいいじゃんの暴論に、すり替わってゆくのではないでしょうか。
僕は、この部分を何度も読みました。なぜならば、この部分には、すごく納得させられたからです。
他に、印象に残った部分は、
阪神大震災で瓦礫の山となった街に、多くの救助隊やボランティアが、必死の救援活動に挺身しました。
壊れた家の軒下から、九死に一生助け出されたとき は、「良かった良かった」と泣いて喜び祝福されたのに、「あのとき、死んでいればよかった」と、プレハブ生活の67歳の男性が、みずから命を絶っています。
僕は、この67歳の男性は、生きる目的は何なのかと、問い詰めすぎた結果、みずから命を絶ってしまったのだと思う。
この本を読み終えて、普段、友達に冗談で言っている「死ぬ」という言葉は「殺す」という暴論に、すり替わるということが、この本とは意味が少し違うけど、理解できた。
これからは、そのような言葉を話す前に、考えて言わないようにしたい。
そして、親鸞聖人の言う人生の目的を忘れないで、生きていけたらいいと思う。
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