今回、この本を読んでみたいと思った理由は、長男が小学6年生になり、日々子供の親離れを実感して、寂しくなったり、そして「中学生、高校生になったら反抗期はどうなるんだろう?」という不安があったからです。
この本の帯には「10代に反抗するのは、子どもの心が健全に育っている証拠です」と書かれていました。この短い一文だけでも、反抗期を不安に思っている私を安心させてくれました。きっと、この本を読み終わった頃には、寂しくなる気持ちや不安になる今の私を変えてくれるのではないかと期待しながら読みました。
まずはじめに、「10代の子どもに接する10カ条」が書かれていました。どれも難しいことではありません。でも、どのことも難しいわけではないけれど、親がつい子供にやってしまうことや、「守れていないかも……」と思うことでした。
毎日、親子が接する時間の中で、親がどう子供に声を掛けたり、どういう態度で接するかで、子供との関係を良くも悪くもしてしまうんだなと強く思いました。
次に、子育てにいちばん大切な「自己評価」とは……、が書かれていました。しつけも大事、勉強も大事、しかし、いちばん大切なものは、自己評価を育むこと。自己評価とは、「自分は生きている価値がある」「大切な存在だ」「必要な人間だ」という気持ちです。この自己評価は、子供だけではなく、大人の私達にも大切なものだと思いました。
「10代の子どもに接する10カ条」の中の、「子どもを大人の力で変えようという思いは捨てて、肩の力を抜こう」「今、現にある子どものよさ、子どもなりのがんばりを認めよう」「子どもに、なるべく、『ありがとう』と言おう」この3つが、正に自己評価を育むことになると思います。
自分に置き換えて考えてみると、私が自分なりに頑張って家事をしていても、家族から不満を言われたら、正直「こんな頑張っているのに……」って思います。でも、親の立場で子供に対する思いは、つい欲が出てしまい、「もっともっと……」って思ってしまうから、いけないんだと、今までの自分を反省しました。今のありのままの子供を認め、子供なりの頑張りを誉めて、なるべくたくさんの「ありがとう」を言おうと思いました。「ありがとう」は、言われた皆の心が温かくなる言葉だと思います。親が心がけることで、子供の自己評価が高くなれば、きっと親子関係も良くなることでしょう。全ては、親の心がけ次第なんだなと気付かせてもらいました。
そして、私が不安に思っている反抗期について、とても私を安心させてくれた文がありました。「子どもが反抗しだしたということは、それまでにじゅうぶん甘えて、依存して、安心感をもらったからです」、そして、太い文字で「今までの子育てが基本的に間違っていなかったということの証拠です」とありました。
反抗期が来たらどうしよう?と不安に思っていた私ですが、反抗するということは、子供が健全に育っていると喜んでいいんだと気が楽になりました。
10歳を過ぎると、依存する相手が、親から友達になるから、親といる時間より友達といる時間が多くなるんだと分かりました。10代には、友達関係が心の成長にとって、とても重要な事も分かりました。
だからこそ、親との時間が少なくなる10代と接するには、10カ条の中にもあるように、干渉をやめて、子供との約束は守り、子供から話してきた時は、忙しくても、しっかり聞く事が大事なんだと思いました。
自分も10代を通り過ぎていて、子供の気持ちは分かるはずなのに、親になると親の目線で見てしまったり、親の立場で考えてしまいます。
この本を読んで、反抗に対する不安は、喜びに変わり、自分が子供に心がけることもしっかり分かり、この本に出会えて良かったと思います。明橋先生、ありがとうございました。
そして「10代の子どもに対する10カ条」は、子供にだけでなく、いろんな人間関係に大切なことだと思いました。
この先、子供のことで不安になった時には、何度もこの本を読み返し、いい親子関係が築けるように心がけ、努力したいと思います。
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