私は現在、40歳の独身女性です。
中学1年の時に現在の住所へ移転したのに伴って、西宮市立の中学校から転校しました。が、クラスになじめず進級、卒業し、入学先の高校でもクラス、さらに先生方にもなじめませんでした。私はこの事を何度も両親に訴えてきました。が、何も気付いてくれぬまま高校、専門学校を卒業しました。
この為、10代始めからの「なじめない病」が重なり、今は精神障害、さらに発達障害までも負う身になりました。
『10代からの子育てハッピーアドバイス』を近くの図書館から借りて読むことになったのは、私のような人生を1人でも減らす為に正面から訴えることにしたからです。
過去に「いじめ事件」多発や「キレる子供」の増加をニュースで聞いたことはないでしょうか?
親が「子供の『死』のサイン」に気付かなかったり、「私は家にも学校にも必要ない」という心の叫びを放置していたり、また、親が子供に対して否定的発言、暴言を言い続けて、後に子供から暴力を受けたりしてはいないでしょうか?
本書では、「助けを求めてきたら、しっかり受けとめる」行為をする、「自己肯定感を失い、自己評価が下がる」発言はしない、「いじめ、生徒同士のトラブルを起こしかねない」行為や発言はしない、と書いています。実際、私も小学校入学当初からいじめの標的にされ、その度に母親に訴えると、「いじめられる貴方も悪いのよ、もっとシッカリしなさい」と否定的なことを言われ、悔しい思いをしました。また、優しく抱きしめられたこともなく、一昨年からそんな母親に対して悔しさの余り、キレていく私になりました。
では、これらのことをしない為には一体、何が必要なのでしょうか?
1 親と子が接する時間を増やし、接し方を変えてみる。
2 褒めるべき時は「褒める」。押しつけがましい発言(例、~だから、すこしはやってよ)をせず、兄弟姉妹の「力」は違うと考え、比較しない(例、~はできるのに、貴方は何故できないの?)。
3 子供が嫌なことにあっても常に、「本当につらかったでしょう」と受け止める、の3点です。
本書でも良き解決例が書いてある所に注目したいものです。例えば「『学校へ行きたくない』気持ちを受け入れる」様子をマンガで描いてあるのですが、私は小学6年の時にこれと似た体験をしています。
当時、私はクラスの仲間達から浮いた存在となり、先生からも「悪い子」のレッテルを貼られ、悔しくなり、母親に理由を全て話した後で、「私はもう、学校に行きたくない」と打ち明けました。そうすると母親は「だったら、休みなさい。そのかわり、先生と話をつけるから」と言って、1日だけの欠席を許してくれました。後日、マンガに描かれてある通りに、先生、クラス全員と話し合いの場を作ってくれました。
また、いじめの現場を描いてある所でも、中学2年の時、教室内で男子生徒からいじめられているところを音楽担当の先生が早くに発見し、助けられた時がありました。これ程までにマンガに描かれた出来事を、私は「受けていたなあ」ということに、大変驚きました。
今、本書を何度も拝読していると、私のような独身者であっても、既婚者であっても、10代の子供と接する機会の多い学校教師、塾の講師、親であれば是非とも読んで欲しい本です。何故なら、本書はいじめ、非行、キレる子供達を減らし、救う為のテキストですし、同時に今までの10代の子供達との接し方について180度変えてしまった本でもあるからです。
もし、この本書に出会うことがなければ、私は「生きる」気力を失って、家出や自殺、親を殺すことまでも考えていたところでした。
明橋先生、太田さんに心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました。
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