1万年堂出版が開催した
読者感想文コンクールの
入賞作品の一部をご紹介します。

銀賞

『光に向かって100の花束』を読んで

伊藤静香さん(小学2年生・静岡県) 小学生の部

私が2年生になったとき、祖母から宝箱がプレゼントされ、その宝箱の中に、1万年堂出版の『光に向かって100の花束』の本が入っていました。

「静香さんの、人生の宝物」
「大人になったら、よんでね」

と書いてありました。

私は、幼稚園のときから本が大好きで、2冊から3冊は、毎日読んでいます。

「大人になったら、よんでね」と書いてあったけど、本の中の「詩」に興味をもって、見ていったら、
「カメなりと たゆまなければ ウサギ超ゆ」
のうたを見たとき、あ、これは、うさぎとかめの童話だな、と思いました。

そのとき、なんだ、大人になってから読まなくても、いいんだと思いました。

それからの毎日、「カメなりと たゆまなければ ウサギ超ゆ」の言葉が 頭にうかび、勉強のときも、運動のときも、思いだし「がんばる力」が、わいてきました。

私は「水泳」がいやで、いつも、かなしい思いをしていました。

1学期の「水泳」のとき、「カメなりと たゆまなければ ウサギ超ゆ」と、何回も、何回も、心の中で言ってみました。そうしたら、水泳が、こわくなく、水に浮くことができ、3メートルも泳げたのです。先生も、私と一緒によろこんでくれました。このよろこびは、大人になっても、わすれません。

私はそのとき、ゆめを見ているようで、きっと「カメ」と「ウサギ」が、私を守ってくれたと思いました。

私は、この本と出会えたことで、今までよりも、本が、大好きに、なりました。

本って、なんてふしぎな力をもっていることでしょうか。

この本は、うただけでなく、「きれいな花」や、「美しい風景」もいっぱい、いっぱい、のっているのです。

この本は、「私の人生の宝物」だと、思いました。

私だけでなく、日本中の大人も、子どもたちにも、よんでほしいと思いました。プレゼントしてくれたおばあちゃんも、1万年堂出版の本を、毎日毎日よんでいます。やさしい心のおばあちゃん。

日本中の人が、みんなよんだら、みんなの心がやさしくなって、日本中がやさしい人ばかりになります。

小学校や中学校の図書館にも、おくようにしたら、良いと思います。

おばあちゃんからのプレゼントは、私の心の中で、いつまでも、美しく生きつづけることでしょう。

『光に向かって100の花束』の本に、出会えて、ありがとう。

私の大切な宝物。

この本に出会えた人は、ぜったいに、やさしい心になれ、楽しい気持ちになれ、しんせつな人になれます。