1万年堂出版が開催した
読者感想文コンクールの
入賞作品の一部をご紹介します。

銅賞

『光に向かって123のこころのタネ』を読んで

小川雄大さん(14歳・三重県) 中学生の部

僕は『光に向かって123のこころのタネ』を読んで、特に印象に残ったところがいくつかあったので、それを書きたいと思います。

まずは38ページの「信ずる」です。

「真実は言葉では表せないが、言葉でしか伝えることはできない」

本当に正しいって思うことは、1人1人違うと思う。自分が正しいと思ったことは言葉に出してみんなに言っていく。そしたら自分の真実と人の真実。より多くの真実を知ることができる。より多くの真実を知ることが「光に向かって123のこころのタネ」を自分の心に植えることなんじゃないかなぁと思いました。

次に91ページの「草木は、平等に降り注ぐ雨を、不平等に受けて、平等に生きる」です。

確かに、世の中不平等。でも、その不平等の中で生きていかなくてはいけないんだと思う。家柄とか外見とかどうしようもできないこともあるかもしれない。でも、少しでも平等に近づけるように自分を克服していく為に不平等っていうのはあるんだと思います。不平等を言い訳にしているのは、単なる弱虫。「みんな同じ人間でもとは平等なんだから平等になろうと努力する」、それが人間としての義務じゃないかと思います。

そして「出来るだけ他人の長所を発見してほめるようにしよう」という言葉です。

「出来るだけ他人の長所を発見する」言葉では簡単に言えるけどなかなか難しいことだと思う。でも他人の長所を発見していく訓練というのは、イコール人生の訓練だと思う。だから「長所を見つけよう」と日々意識して生活していこうと思いました。そして、もう1つ難しいのは、「発見してほめるようにしよう」だと思います。たとえ長所を見つけられても、ほめるのはかなりの勇気が必要だと思う。「君がしたことは正しいことだよ、真実だよ」と教えていくことは、最初の「信じる」っていうことにつながるんじゃないかなと思います。

最後は「他人にゆずる気持ちを持つようにしよう」の言葉です。

「自分は後でいいから」といって人の為に働く人、ボランティアの人っていうのは、結局「自分の為になっていくんじゃないかなぁ」って思います。人の為に働いている途中で他人の長所を発見できるかもしれないし、人の為に働くことはもう平等に近づく為の行動だと思います。

僕は、この本を、ただ読んだだけの本じゃなくって、これから数十年続く長い人生の教科書として活用していきたいと思っています。そして子供の代、孫の代へと読み継がせていきたいと思っています。

光に向かって123のこころのタネ

光に向かって123のこころのタネ

高森顕徹(著)