1万年堂出版が開催した
読者感想文コンクールの
入賞作品の一部をご紹介します。

銀賞

『親のこころ』を読んで

富永成九さん(9歳・大阪府) 小学生の部

ぼくは、こう思いました。生めば100%死ぬと言われているのに、このお話のお母さんは、子どものためにいのちをかけてうんだのがすごいなと思いました。

もし自分がお母さんだったら、ちょっといやだと思いました。なぜかと言うと、ぼくだったら自分のいのちが大切だけど、もしぼくが大人になって子どもができたら、きっとこの本のお母さんのような、ふしぎなきもちになると思います。

お母さんに、ぼくとお姉ちゃんのことを聞きました。

お姉ちゃんは、おなかの中で死にかけたそうです。そのときにお母さんは、ますいがきく前におなかを切ったそうです。でもぼくが読んだ本のお母さんのように、お姉ちゃんがたすかるなら死んでもいいと思ったそうです。

ぼくは、本当は生まれなかったそうです。お姉ちゃんが生まれたあと、先生からもう子どもは出来ない、と言われたそうです。ぼくが生まれるとわかった時、お父さんとお母さんは、
「きせきだ」
と言って泣いたそうです。でもぼくは、頭でっかちで出られなかったから、またお母さんはおなかを切ったそうです。

お父さんやお母さんは、とってもやさしいけど、たまにぐちぐちうるさいけど、やっぱり大すきです。