1万年堂出版が開催した
読者感想文コンクールの
入賞作品の一部をご紹介します。

金賞

心のバネになった〝この言葉〟

石川愛莉さん(14歳・宮崎県) 中学生の部

『光に向かって123のこころのタネ』に出会ったのは、今から2年前の、中1のころでした。

本屋で、この本は輝きが満ちあふれていて、私は、その輝きにひきつけられました。本を開いて目を通してみると、けっして長く小さい文字ではなく、1文字1文字の中に、なんともいえない大切なものがつめこまれているようで、胸が一杯一杯になりました。

今の私に欠けている物が、分かるはずだと思い、本を購入しました。

家に帰って、すぐ本を読みました。1ページ、1ページごとに、多くのことを考えさせられ、感動し、時には、言葉の意味を、改めて考えてみたりさせられました。

今でも、私の心のバネになっている文は、「伸びるには縮まねばならぬ」という言葉であります。何をするにも、伸びるばかりではなく、少しのゆだんが、命取りになったり、気を落としたりしてしまうことがあるのです。

でも、この時こそが、私が縮んでいる時なのです。この縮んでいる時こそが、勝負どころだと思います。この時くじけてたって、体も、そして心も進歩しないからです。

そして、今私は、中3という受験生です。成績もそんなに良くなく、友達関係も、とても複雑です。1人で悩みこんでしまうタイプの私にとって、この本を開くことによって、さめた心が、ほんわり温かくなります。

この本に、巡り会うことがなかったら、今ごろ私は、自分の心はどん底にあるだろうと思いました。この本を買い2年半近くになりますが、本は涙のあとでくしゃくしゃです。こんな、すばらしい本に出会えたのも、一生に数少ないと思います。この大切な時期に、出会えてよかったです。

光に向かって123のこころのタネ

光に向かって123のこころのタネ

高森顕徹(著)