「大切な忘れ物ってなんだろう」
私は思った。ある書店で『光に向かって心地よい果実』の表紙を見ている時でした。本の帯に「大切な忘れ物を届けに来ました」と書いてあって、今みたいに思ったのです。立ち読みするわけにはいかないので買いました。
家に帰るなり本を開きました。すると、とてもかわいいしおりがはさまっていました。もちろん「大切な忘れ物を届けに来ました」と書いてあり、かわいくデザインされていて、とても気に入りました。
そして、次のページをめくると沢山の目次がありました。見ると、とてもむずかしそうなものばかりです。私は、
「どうしよう。やっぱりむずかしいかな」
と、少し不安でした。でも、せっかく買ったのをむだにはできないので一応読んでみました。それが、意外と読めました。それに写真まであって感動しました。きれいな海の写真や、なんだかうれしい気持ちになる花の写真もありました。それに、私の大好きな犬の写真もあって、とてもうれしかったです。
それと、とてもいいと思った話があります。それは、「命とは、私に与えられた『時間』」というものです。読んでいると、とてもあたたかい気持ちになってくるし、なんだか少し涙が出ちゃいます。私の性格は、おこりっぽくて、涙もろいから、読むとこういう気持ちになるんだと自分では思っています。
それともう1つ。「いのち」という題名です。
「〝セミの命は一週間〟という。セミの一日は、人間の十年間ということになる」
という文。そしてとなりの大空と海の写真。なんだか少し切なくなってしまいます。やっぱり私は涙もろいです。
さきほど「これがいい」と2つの作品をあげましたが、全部いいです。写真も。読みながら写真を見ると、心があったまって、少し悲しくなって、のほほ~んとなって、この本ってとってもいいです。表紙もかわいいです。これからも1万年堂出版さんの本を買いつづけたいと思います。