1万年堂出版が開催した
読者感想文コンクールの
入賞作品の一部をご紹介します。

銀賞

『輝ける子』を読んで

福島朋恵さん(13歳・埼玉県) 中学生の部

私はこの本『輝ける子』と出会えて、本当に良かったです。

私は、小学校5年生の頃から不登校になり今は、中学2年生です。

学校を行かなくなってから沢山のことがありました。

この本を読んでとても救われました。

「不登校や、引きこもりの原因は、しつけがなされていないからではない」
「わがままだったから、不登校や心身症、拒食症になるのではない。マイペースにできず、ひたすら人に合わせようとして、無理を続けるからだ」
という言葉にとても共感しました。

学校に行けないのはわがままだと、言われて傷ついたことがあり、とても、ショックを受けました。

この本を読んで、分かってくれる人がいるんだと思ったらすごく嬉しかったです。

私も、人のペースに合わせようとすごく人に気を使ってばかりの生活をしていました。

私は、存在価値があるのかと、自己否定をしていました。

でも今は、家庭と学校関係の人、そして何より私はカウンセリングに母親と通っていてカウンセリングの先生と色々な人に理解してもらえました。

私の学校には、不登校の子や、教室に行けない子などだけが入れる、さわやか相談室という場所があり、みんなの気持ちも理解してくれています。

私は、不登校の子を否定してほしくありません。

この本は、心の中で思っていること、口に出してなかなか、言えないことが書いてくれてあり読んでいてとても気持ちが楽になりました。

『輝ける子』の本を読んでいる中の1人の私だけど、理解してもらえたんだなあ、とすごく安心感でいっぱいになりました。

他にも、いじめ、自殺、引きこもり、少年犯罪といろいろなことに追い詰められている子の気持ち、この本を読んでますます、理解してもらえたらと思ってしまいました。

「100メートルを10秒で走れと言われてもさ、いっくら努力しても走れない奴っているじゃん」
「一つできないからといって、それで人間としての価値がゼロだ、ということではないはずです」
の所を読んでいてとても感動し、そのとおりだなあと思いました。

そして私も、「がんばれ」より、「がんばってるね」と言われた方が嬉しいと思いました。

一所懸命やっているのに、と思ってしまうと次にやる気が出てこないからです。

認められたいと思うことを否定されたように感じてしまうからだと思いました。

それから「ありがとう」という言葉は、私は大好きです。

人に感謝された時が一番嬉しいのでこれからも、素直に「ありがとう」という言葉をたくさん使っていこうと思いました。

甘えることは、決していけないことではないと思うので、愛情をたくさんもらって、自立していける人間になりたいと心から思いました。

これからも、自分の道を見つけて開けていけたらいいなあと思いました。

『輝ける子』は、みんなに希望を持たせてくれる本です。

みんなに読んでほしいですね。

とても心が動かされました。

明橋大二先生、ありがとうございました。