世界が広がり、目には見えない大切なものを知る力に
一言で本といっても、いろいろなものがあります。
青春もの、冒険もの、推理小説、ファンタジー、SF、ホラー。
歴史小説やドキュメント、科学や哲学などのノンフィクションもあります。
どんな本でも、その物語の中には、深い人間の真実が語られていることがあります。
喜びや悲しみ、怒り、やきもち、寂しさ、得意な気持ち、おかしさ、楽しさ。
そういう、人間のいろんな感情に出会うことで、他人の気持ちを知り、自分の気持ちに気づくきっかけになることがあります。
想像力が、成果やチャンスを生み出す
そして、もう1つは何よりも、想像力がたくましくなります。一言で「想像力」といっても、目に見えないものをイメージする能力は、人間が生きていくときに、とても大切なものだと思います。
「あの人は、表面上は怒っているけれど、心では泣いているのではないだろうか」
「この人は、こんな悪いことをしているけれど、もしかしたら、つらい過去があったのではないだろうか」
創造的な仕事をするにも、いまだこの世に存在していないものを生み出すわけですから、そこでカギとなるのは想像力です。
サッカーなどのスポーツをするにも、ここでこのようにボールを入れたら、こうなるんじゃないか、という想像力が、決定的なチャンスを作り出します。
単調な、息苦しい人生からの脱出
サン=テグジュペリの『星の王子さま』の中に、有名なセリフがあります。
「いちばん大切なものは、目には見えないんだ」
大切なことは、物事の裏に隠れています。
それを表面上しか見ることができない、目に直接見えるものしか見えないと、人生はとても単調な、息苦しいものになってしまいます。
お金とか、モノとか、即物的な楽しみしか知らないと、人生はとても寂しいものになってしまいます。
テレビとか、ゲームとか、与えられるイメージだけではなく、時には、自由に想像をふくらませ、豊かなイメージを描く機会を持つことは、人生を幸せに生きていくうえで、とても大切なことではないかと思うのです。
そんなさまざまな世界があることを、ぜひ知ってもらいたいと思います。
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