災害のニュースや、映画の怖いシーンを見ると、まるで今目の前で起きていることのように感じてしまう…。
コロナが世界に広がっているニュースに、HSPやHSCは誰よりもダメージを受けているかもしれません。
子ども時代を振り返って、「だからだったんだ」と腑に落ちた思いを、人気マンガ家の高野優さんが綴ります。かつてHSCだったすべての人に贈る、大好評マンガエッセイ第6回です!
高野優のオフィシャルブログ:「釣りとJAZZと着物があれば」
映像に「のみこまれてしまう」感覚ってありませんか?
HSC(ひといちばい敏感な子)だったから
-
育児マンガ家の、高野優です。
「だからだったんだ」
そう呟くことが、ぐっと増えた。
災害のニュースにふれるたび、
押し潰されそうになる。
被災地から距離的にかなり遠いというのに、
眠れなくなったり悲しくなったり。
いつだって心理的なものが近すぎる。
映画やドラマで、
目をそむけたくなるようなシーンを見ても、
次の瞬間にはけろっとしている娘たちが、
ただただ羨ましくって。
子どもはいいなぁ。
そう思ったあと、ふと首をかしげる。
そういえば、わたしは幼いときから、
恐怖や不安を感じるシーンが苦手だった。
ああ、そっか。「HSC」だ。※
だからだったんだ。
そう呟いた瞬間、
胸の奥にあった荷物がことんと音をたてて
どこかへ転がって行った。
もっともっと身軽になろう。
きっとなれる。
※HSC=ひといちばい敏感な子(Highly Sensitive Child)。およそ5人に1人のHSCは、それぞれの敏感さを育みながら、ひといちばい敏感な大人(HSP)になる。
高野優さんのマンガエッセイ連載はコチラ