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新刊の一部を特別公開!明橋大二先生からHSCを育てるママへのメッセージ

HSCとは、子どもの5人に1人の割合で存在する「ひといちばい敏感な子」のことです。
HSCは、心療内科医・子育てカウンセラーの明橋大二先生が、2015年に『ひといちばい敏感な子』を翻訳・出版してから、少しずつ認知が広がってきました。

この本は、Amazonランキングの生徒指導部門では常にトップクラス。1位になることも珍しくありません(12月21日現在も1位)。

2018年6月には、初めてのマンガでわかるHSC『HSCの子育てハッピーアドバイス』が発売されました。これにより、ママ世代にHSCが知られるようになり、ブログやツイッターなどで、HSCに関する記事や発言が増えてきました。

敏感さは、その子だけが持つ宝物

『HSCの子育てハッピーアドバイス』のマンガを担当した太田知子さんは、自らもHSCの子育てに奮闘している母親の一人です。

「まだまだ育てにくさや不登校に深刻に悩んでいるママはたくさんいる」
「自らの子育て体験談を描いて、敏感さは、その子だけが持つ宝物だと伝えたい」

そんな思いから生まれたのが太田さん作のHSC子育てあるある うちの子は ひといちばい敏感な子!』です。

HSC子育てあるある うちの子は ひといちばい敏感な子!

HSC子育てあるある うちの子は ひといちばい敏感な子!

太田 知子(著)  明橋 大二(監修)

明橋先生は、この本を通して、HSCに対する理解が少しでも広まることを願い、監修者としてのメッセージを寄せています。

全文を紹介します。

あなたは、HSCという大切な存在をこの世に送り出す、とても価値ある仕事をしているのです

ここ数年来、HSC(ひといちばい敏感な子)に関する本を何冊か出したこともあって、私は、相談に来る親御さんに、よくHSCの紹介をします。

ふつうは、そういう話を聞いて、「レッテル貼りだ」と反発されたり、「そうなのか」と逆に落ち込まれたりすることも、あって当然だと思うのですが、HSCに限っては、そういうことがほとんどありません。
むしろ、「これを知って、今までの疑問が晴れました!」とか、「救われました」という感想をたくさん聞きます。
その理由の一つは、それだけ、HSCを育てる親は、悩んできた、ということだと思います。

この子は、どうも他の子と違う。
とても敏感だし、細かいことを気にする。
こだわりが強くて、無理強いしようとしても、手がつけられないほど泣きわめいてとても無理。
ささいなことで落ち込んだり、そんなに気にしなくてもいいことまで気にしたりして、フォローがいちいちたいへん。
その一方で、人の気持ちを察知して、とても優しいところがあったり、大人が気づいていないことまで気づいて、ズバッと言い当てたりする。

相談機関に相談してもはっきりせず、「発達障がいのグレーかもしれません」と言われて、発達障がいのことを調べても、どうも自分の子どもとは違う。
周りの親や祖父母からは、「あなたの育て方が悪いんじゃないの」と言われて、よけい落ち込んだりする。

そんなときに、HSCと聞いて、「そうだったんだ! 子どもが悪いのでも、育て方が悪いのでもなかった。ただの特性だった」と気づいて、心から安堵する、ということがあるのだと思います。

それともう一つは、HSCという考え方には、ポジティブなメッセージがたくさんあるからだと思います。
確かに、この世の中で、生きづらさを感ずることはたくさんあるけれど、HSC自体が悪いわけでは決してない。むしろ、優しかったり、気づいたり、正義感が強かったり、素晴らしい感性を持っていたり、優れた資質をたくさん持っている。
HSCを知ることによって、改めて、子どもの持っている、素晴らしい特性に気づけることがあるのです。

HSCを育てることは、大いなる喜びです。
たいへんなこともいろいろあるけれど、教えられることもたくさんあります。そして、HSCは、これからの社会に、なくてはならない存在です。
これからの社会は、相手を蹴落とすような競争社会ではなく、多様な人たちがともに生き、相手を生かすことが自分を生かすことになる、共生社会です。また環境に対する配慮が、ますます必要とされる世の中です。
そういうときに、HSCの持つ特性は、これから何よりも必要とされることでしょう。

HSCを育てる親御さんは、そういう大切な存在をこの世に送り出す、とても価値ある仕事をしているのです。

そんなHSCの子育ての喜びと苦労のあるあるを、太田知子さんが、ユーモアあふれるマンガにしてくれました。
太田さんは、家族全員HSC&HSP(ひといちばい敏感な人)なHSP一家のママです。
ぜひ家族みんなで、笑いながら、読んでいただきたいと思います。

そしてこの本を通して、HSCに対する理解が、少しでも広まることを願ってやみません。

うちの子はどのタイプ?HSCにも2タイプあります

それでは、『HSC子育てあるある うちの子は ひといちばい敏感な子!』の中身を紹介します。
まずは、うちの子はどのタイプかを、見つけてください。

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赤ちゃん期のHSCあるある

この時期からはっきり見分けることは難しいですが、いくつかの特徴があります。
注意力がある、よく泣く、なかなか眠らない、ささいな刺激でもすぐに目を覚ますなど。

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幼児期のHSCあるある

新しい環境や、変化が苦手で、慣れるまでにじゅうぶんな時間が必要です。
また、同じ服ばかり着たがる、激しいかんしゃくやしつこいだだこね、年齢の割りに大人びたことを言うなどの特徴があります。

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小学生期のHSCあるある

独特の才能を開花させる時期ですが、一方で学校は刺激が強すぎる場所です。行くだけで疲れてしまう子もいます。外では優等生、家では、わがままにふるまうことも。
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ほんの一部を紹介しましたが、いかがでしたか?
ぜひ親子で読んで、「うちの子だけじゃない」「ボクと同じ」と知ることで、HSCの子育てが少しでも楽になることを願っています。

紹介した本はこちら

HSC子育てあるある うちの子は ひといちばい敏感な子!

HSC子育てあるある うちの子は ひといちばい敏感な子!

太田 知子(著)  明橋 大二(監修)