ひといちばい敏感な子(HSC)を育てる親御さんが口をそろえるのは、「何かほかの子と違う?」という心配。
でも大丈夫。理解してくれるというだけで、子どもは伸び伸びと成長します。なぜなら、ひといちばい敏感な子は、良い子育て環境にも、ひといちばい影響を受けるからです。
理解してくれず、怒ってばかりの親でも、HSCの「豊かな想像力を持ち、空想にふけりやすい」という特質が心を守る武器になるに違いありません。
そんな子ども時代を過ごしたからこそ伝えたい、優さんのマンガエッセイをお届けします。
高野優のオフィシャルブログ:「釣りとJAZZと着物があれば」
どんなに傷ついても、心の世界は自由自在
どうしてみんなと同じようにできないんだろう?
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育児マンガ家の、高野優です。
怒られる理由は、決まってふたつ。
「どうして他のみんなと同じようにできないんだ!?」
「どうして姉はできるのにおまえはできないんだ!?」
どうして周りと足並みをそろえられず、
突拍子もないことばかりしてしまうのか。
どうして姉はなんでも完璧にこなすのに、
わたしはこんなにも不器用なのか。
たくさんの「どうして」が、頭のなかを行ったり来たり。
「でもね」
と、一度だけおもいきってきりだしたことがある。
「たしかに勉強も運動もできないけれど、
わたしには友達がたくさんいるんだよ。
学芸会や音楽会はいつも委員長で、
企画を考えているときがいちばんたのしい」
精一杯の胸のうちを伝えたつもりだったのに、
返ってきた言葉は吐き捨てるかのような一言。
「くだらない。それがなんになる?」
想像の世界へ自由自在に行ける切符を持っていたおかげで、
どんなことでも乗り越えられた。
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