共感しすぎて日が暮れて~寝ても覚めてもHSPな高野優のマンガエッセイ #15

  1. 人生

親に怒られるとき、空想が心を守ってくれた:高野優のHSPマンガエッセイ⑮

ひといちばい敏感な子(HSC)を育てる親御さんが口をそろえるのは、「何かほかの子と違う?」という心配。

でも大丈夫。理解してくれるというだけで、子どもは伸び伸びと成長します。なぜなら、ひといちばい敏感な子は、良い子育て環境にも、ひといちばい影響を受けるからです。

理解してくれず、怒ってばかりの親でも、HSCの「豊かな想像力を持ち、空想にふけりやすい」という特質が心を守る武器になるに違いありません。

そんな子ども時代を過ごしたからこそ伝えたい、優さんのマンガエッセイをお届けします。

高野優のオフィシャルブログ:「釣りとJAZZと着物があれば」

どんなに傷ついても、心の世界は自由自在

高野優(HSPマンガ)

どうしてみんなと同じようにできないんだろう?

  1. 高野優さん似顔絵

    育児マンガ家の、高野優です。

     

怒られる理由は、決まってふたつ。

 

どうして他のみんなと同じようにできないんだ!?

どうして姉はできるのにおまえはできないんだ!?

 

どうして周りと足並みをそろえられず、

突拍子もないことばかりしてしまうのか。

どうして姉はなんでも完璧にこなすのに、

わたしはこんなにも不器用なのか。

 

たくさんの「どうして」が、頭のなかを行ったり来たり

 

「でもね」

と、一度だけおもいきってきりだしたことがある。

 

たしかに勉強も運動もできないけれど

 わたしには友達がたくさんいるんだよ

 学芸会や音楽会はいつも委員長で

 企画を考えているときがいちばんたのしい

 

精一杯の胸のうちを伝えたつもりだったのに、

返ってきた言葉は吐き捨てるかのような一言。

 

「くだらない。それがなんになる?」

 

想像の世界へ自由自在に行ける切符を持っていたおかげで

どんなことでも乗り越えられた

 

ほんとうにくだらないのは誰?

 

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