HSP(ひといちばい敏感な人)の特性の1つに、「美術や音楽に深く心を動かされる」というのがあります。
では、人気漫画家の高野優さんは、どんな葛藤を経てマンガの道へと踏み出したのでしょうか?
感性に突き動かされるすべてのHSPに読んでもらいたい、優さんの心に響くマンガエッセイです!
高野優のオフィシャルブログ:「釣りとJAZZと着物があれば」
進むべき道は音楽?それとも美術?
井の中の蛙の行方
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育児マンガ家の、高野優です。
美術も音楽も、
わたしにとって切り離せない大切なもの。
「美術」というと高尚な雰囲気が漂うし、
胸を張って語れるほど詳しくはないけれど、
作品を前にしたときに
圧倒される感覚がとにかく好きで。
「音楽」も同じ。
物心がついたころには慣れ親しんでいて、
夢中になったミュージシャンと同じ楽器を選び、
同じ道に進もうと誓った。
でも、努力だけではどうにもならなくて。
力なく、ごろりと横たわって天井を見上げたとき、
ふと口をついた諺。
「井の中の蛙大海を知らず」
そのとおり、もうあきらめよう。
それから、迷って悩んで、ときに立ち止まって、
ようやくたどりついたのは、
いつか見たもうひとつの道。
あの諺に続きがあると知ったのは、
音楽の道をあきらめてからずいぶん経った日のこと。
「されど空の青さを知る」
つらかった日々が無駄ではなかったと思えて、
ちょっとだけ泣けた。
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