子どもの悩みに答えた明橋大二先生の待望の新刊が、いよいよ発刊されました!
タイトルは、『ハッピースクール開校!友だち、勉強、家ぞくのなやみ あけはし先生にきいてみよう』。
子どものためを思って注意しているのに、「じゃあなんで、お母さんやお父さんは自由にできるの?」と言われて困ったことはありませんか。
前回の「わがままな友だちにふりまわされる」悩みに続いて、ネットで特別公開いたします!
さらにこの1万年堂ライフには、本には入っていない「明橋先生から親御さんへのアドバイス」も寄せていただいています。最後までお楽しみください。
質問②大人は自由にできるのに、なぜ子どもはおこられるの?
大人は何でもすきな物を買っているのに、どうして子どもは買ってもらえないのですか?
大人はどれだけでもすきなことをやっているのに、どうして子どもがずっとゲームで遊んでいると、おこるのですか?
大人は自由でいいなと思います。
まとめ:自由にできないのは「守られてる」ってこと
自由はつねにきけんがつきもの。
大人になるまではできないことがあるのは、それだけ「守られてる」ってことなんだよ。
親御さんへ:子どもだからと決めつけないで
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スクールカウンセラーの明橋大二です。
私たちはついつい、「あんたはまだ、小さいんだから」「子どもだからだめなの!」「大人になったらできるから、大人になるまで待ちなさい」などと答えてしまいます。
子どもだからと決めつけて、「だから自由がないんだ」と言いますが、それでは子どもは納得できません。
いろいろと制限を設けているのは、縛るためではなく守るためなんだよ、ということを伝えたら、子どもも少しは理解できるのではないでしょうか。
「子どもの権利条約」にも、子どもが守られる権利についてはたくさん書かれていますが、果たさなければならない義務というのは、実は一言も書かれていません。
もし子どもに、「○○したかったら、お金を稼ぎなさい」と言うなら、じゃあ、お金を稼げば何でも好きなことをしていいのか、という暴論が許されることになってしまいます。
自由が制限されるのは、あくまでも子どもを守るためなんだということを、ぜひ伝えたいものだと思います。
『ハッピースクール開校!』の目次をご紹介
『ハッピースクール開校!友だち、勉強、家ぞくのなやみ あけはし先生にきいてみよう』(3月25日発刊予定)
目次
- わがままな友だちと、どうつきあったらいい?
- どうして、子どもには自由がないの?
- おやはどうして、こんなに口うるさいの?
- どうして悪口を言いたがるの?
- あいさつは、なぜ大切なの?
- 3人組になると、仲間はずれができるのはどうして?
- 暴力をふるう子がいて、本当にいや
- どうしたら、いやなことは「いやだ」って、断われる?
- どうして、平気で約束を破る子がいるの?
- どうして、勉強をしなければならないの?
- きょうだいでも、できる子のほうが親はかわいいの?