質 問
私自身がHSP(ひといちばい敏感な人)で、小学校2年生の娘もHSC(ひといちばい敏感な子)ではないかなと思っています。
私は自分の気質を知って楽になったところがあるのですが、子どもにも、そういう気質を理解させたほうがいいでしょうか。
答 え
それはぜひ伝えてください。
小学生でしたら『HSCの子育てハッピーアドバイス』はマンガになっていますので、もう大体理解できます。それが悪いという話は、あまり聞きません。
実は始めは、私もちょっと心配していました。
例えば発達障害を伝えたら、余計、親も子も落ち込んでしまう、受け入れられない、ということが結構あります。ですから、HSCもそういうことがあるかな、と思っていました。
ですが、意外とありませんでした。
それはやはり、病気ではない、ということもありますし、すでに自分自身がいろいろ困難を感じているわけです。
HSCを知ることによって、違和感やつらさの理由が分かって、「自分がわがままとか、根性がないとか、そういうことではなくて、持って生まれた特性だったんだ」と思える。
また、本の中には長所もたくさん書いてありますので、「いいところもたくさんあるんだ」と知って、ちょっと安心する子が多いように思います。
ある子は、学校に行けなくなったのですけれども、『HSCの子育てハッピーアドバイス』を読んで、子ども自身が、「まさに自分そのもの。この本を学校の先生全員に読んでもらいたい」と言ったそうです。
それで、親が先生に配ったところ、先生がみんな読んでくれて、だいぶ学校に行きやすくなった、ということも聞いています。
また、この本の最後には、子どもに向けて書いた章もあります。
ですから私は、子どもにも知ってもらっていいと思います。
ただ、あまり受け入れたくない、という子どももいるかもしれませんので、そこは無理じいしなくていいですけれども、たいてい、もうすでに困っていますので、むしろ理由が分かって楽になったという子が多いのです。
子ども時代から自分の特性を知ることができるというのは、すごく幸せなことだと思います。