1日24時間のうち6〜8時間寝ているとすれば、人生の3分の1から4分の1は寝ていることになります。
「よい睡眠は人生を変える」といっても過言ではありません。
「そういえばうちのお父さんはゴジラのようないびきをかいている」と思い当たる人はありませんか?
そのいびきに、危険な症状が隠れているかもしれません。
そして知らないだけで、あなた自身も、いびきをかいているかもしれません。
早速この記事で紹介しているセルフチェックをしてみましょう。
いびきに隠れた睡眠時無呼吸
いびきは、のどの中で起こります。
寝ている時にのどの力が抜けてくると、のどの一部が狭くなります。狭いところを息が通ると、のどの粘膜がふるえて音が鳴ります。
それがいびきです。
いびきだけであれば、体にあまり害はありません(周りの人は迷惑ですが…)。
のどが狭くなるのがひどくなると、息ができなくなるほどになってしまいます。
そうなると、頑張って肺を動かして呼吸をしようとしても、息ができなくなるのです。
これが睡眠時無呼吸です。
(日本耳鼻咽喉科学会のホームページから引用)
睡眠時無呼吸はなぜ怖い
成人の場合、1時間あたり5回以上息が止まると睡眠時無呼吸症候群と診断されますが、重症の人だと1時間に40回とか50回も息が止まっています。
首をしめられながら毎晩寝ているようなものです。
そうすると、睡眠が浅くなってしまうのみならず、身体に酸素がうまく取り込まれなくなり、いろいろな不具合が出てきます。
夜しっかり眠っているつもりでも、熟睡できていませんので、日中に強い眠気に襲われて、仕事の効率が落ちてしまいます。
場合によっては交通事故などを起こしやすくなります。
睡眠時無呼吸による電車のオーバーランや、車の交通事故は、よく報道されているとおりです。
また、睡眠時無呼吸は高血圧、糖尿病など生活習慣病の原因の一つになるともいわれています。果ては脳卒中や心臓病を引き起こし、命にかかわります。
睡眠時無呼吸を見つける方法
睡眠時無呼吸は寝ている時の症状ですから、自覚症状はほとんどありません。
一緒に寝ているパートナーがいる人は、その人に聞いてみるのがよいでしょう。
一人暮らしの人であれば、スマホなどで寝ている時の自分の様子を録画したり録音したりしてみるとよいでしょう。
「ひどくいびきをかいている」「息が止まっている」という場合には睡眠時無呼吸があるかもしれません。
また、日中の眠気を客観的に評価する「エプワース眠気尺度」というものがあります。
こちらのサイトでチェックしてみてください。
点数が11点以上あると、強い眠気があるということになります。
少しでも心当たりがあれば、専門機関を受診しましょう。
病院はhttps://www.kaimin-life.jp/search/index.htmlで検索できます。
たかがいびき、されどいびきです。
隠れた睡眠時無呼吸を早期に診断し、気持ちのよい睡眠で、健康な身体を保ちましょう。