質 問
子どもに肯定的な言葉かけをしようと思って、家のホワイトボードに「~しようね」「がんばってるね」などと書いて、なるべくそういう言葉をかけるようにしています。
ですが、主人は「そんなの難しくて、できない」と言って、協力しようとしてくれません。
答 え
おそらくご主人は、「何でそんな、子どもにいちいち気を遣わないといけないんだ」という気持ちなのでしょうね。
大人でも、例えば上司から、「おまえ、何やってもだめやな」と否定的なことを言われるより、「頑張っているな」と言ってもらうほうが、元気も出ます。
大人でも言葉かけによって随分変わりますから、お父さんに「大人だってそうだよね」ということを例に出して、話してみる、という方法はあると思います。
ただ、お父さんが求めていることは、たぶん、そういうことではないと思うんですね。
お父さんが言いたいのは、平たく言うと、「子どもだけじゃなくて、もっと俺にも気を遣ってくれよ」ってことだと思うんですよね。
お母さんはどうしても、お父さんに対して「子どもに○○してくれ」って言うのですが、お父さんも、働いて、お金を稼いで、一生懸命、家族のために頑張っているわけですよね。
そういう自分に対してちっともほめてくれないのに、子どものことだけほめろといわれても「何で?」と、納得できないのも、ある意味分かるような気がします。
親なんだから、そんなの当然だろ、と思うかもしれませんが、子どもだけではなく、親も、周りに認めてほしいのです。
親も認められて初めて、子どものことも認められる、ということもあるのです。
これはお父さんだけではありません。お母さんもそうですよね。
ですから、親がお互いに、
「お母さん、頑張ってるね」
「お父さん、ありがとう」
とねぎらい合うなかで、子どもに対する声かけも、また変わってくるのではないかと思うのです。