厚生労働省は4月1日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、不安を感じることの多い妊婦さんのための対策を取りまとめました。
働く妊婦さんについては、テレワークや時差出勤を積極的に活用することや、休みやすい環境を整えることを経済団体などに要望しました。
このニュースは、妊婦さんとって朗報ではあります。ただ、これらの対策で出産への不安が一気に解消するかといえば、そうではないでしょう。
「陣痛の痛みに耐えられるか、自信がない…」という出産そのものへの恐れや、育児への不安は、あまり変わらないのではないでしょうか。
そんなお母さんのために、紹介したいのが「自然の無痛分娩」とも言われている「ソフロロジー」です。
「ソフロロジー」とは、フランス生まれの「母と子の絆を第一に考える出産法」のこと。
おなかの中から「赤ちゃんを想うこころ」を育むことで、出産の不安が、赤ちゃんとの出逢いの喜びに変わります。
ソフロロジー法の拠点病院として、1万人以上の赤ちゃんの誕生に立ち会ってきた、産科婦人科医・田邉良平先生から、今不安な妊婦さんへのメッセージを頂きましたので、掲載いたします。
「お腹に大切な赤ちゃんがいるお母さんたちへ」
未だ、収束が見えない新型コロナウイルス感染。
現在、お腹に大切な赤ちゃんがいるお母さんたちはとても不安な日々を送っていることでしょう。
目に見えないものへの防御は、とても難しいと感じます。
お母さんの中には、日課だったお散歩も控えてお家でお腹の赤ちゃんと過ごす時間が増えているでしょう。
赤ちゃんのお父さんも在宅勤務となり、既にお子さんがいる方は上のお子さんたちも休校となれば、家族全員が平日のお昼に自宅に全員集合!という非日常が起きていることでしょう。
非日常に家族全員が戸惑っている。
安心もあれば、逆に不安やイライラもあることでしょう。
でも、家族みんなで過ごせるなんて、なかなかできません。
ピンチは、チャンス。
家庭・家族は、最も安心できる場所。
ならば、その大切な空間を楽しく、幸せに過ごしてみましょう。
この大変な時期をいつか笑って話せる時が、必ずやってきます。
みんな一緒にいるなんて、なかなかできるものではありませんから。
家族みんなで、いっぱい愚痴こぼしながら、でもたくさん笑って過ごしましょう。
だって、家族なんだから。
(たなべクリニック 院長・田邉良平)
孤独で不安になりがちな妊婦に安心を届け、陣痛の恐怖を赤ちゃんに出逢う喜びに変えてくれるソフロロジーは、妊娠した時から始める子育て支援そのもの。
増加が心配されている虐待の防止にも、大きな力になるに違いありません。
このたびは、その書籍の冒頭部分を特別に公開いたします!
おなかの赤ちゃんは、世界一・宇宙一あなたが大好きです
冒頭の体験談マンガより