三日坊主を克服して趣味を継続する方法
あなたは、せっかく趣味を始めたのに続かなかったという経験はありませんか?
なぜ継続できなかったのでしょうか。
「熱中できない趣味だったから」と思われるかもしれません。
では、自分が熱中できるものが見つかりさえすれば、継続できるのでしょうか。
そもそも人間は、めんどくさがりで怠けたい生き物です。
継続出来ないのが人間なのです。
意志力を鍛えるといっても、私たちの性質上、それもまた難しいです。
意志が弱いのが人間の本質ですから、そう簡単に意志を強くすることはできません。
ではそんな意志が弱くて、怠けたい心いっぱいの私がどうしたら継続できるのでしょうか。
第二の人生で、新しく趣味を始めても続かないのでは、という不安をセカンドライフ心理学で解消しましょう!
「継続するコツを知りたい」と思われる方に、ぜひ読んでもらいたい内容です。
三日坊主の語源とは?
せっかくやる気を出して、「よしやろう!」と新しく始めた趣味も、気づいたら3日で終わっちゃった…。
そんな経験を繰り返すと、「どうせ三日坊主だから」と自分を責めて、挑戦を諦めることもあるかもしれません。
何かを始めても続かず、すぐにやめてしまうことを三日坊主と言いますね。
そもそも三日坊主の言葉の由来をご存じでしょうか。
貧しかった時代、1日の食事もままらないような生活をしていた人がいました。
お寺に行けば、食事に困らないだろうと思い、坊主になりましたが、待っていたのはつらい修行の日々。
結局3日でやめてしまったそうです。
そこから、あきっぽくて、長続きがしないことを三日坊主と言われるようになったと言われています。
意志が弱いわけじゃない!モチベーションは続かないもの
私たちも日常の生活で、絶対やると決めたことでも、続かなかったことがあると思います。
例えば、「今年の目標はダイエット!」と決めたはずが、もう1週間後にはルールを忘れて冷蔵庫のお菓子を食べてしまったり。
日記を毎日つけようと思ったのに、「あっそういえば昨日書いてなかった…」と思い出したり。
そうやって続かなかった時に、できなかった自分を責めていませんか。
決して続かないのはあなただけではありません。
自分は人よりも意志が弱いんだと落ち込む必要はありません。
人間は意志が弱い生き物で、何の工夫もなくモチベーションが続くことは無いのです。
人間は感情によって動く動物です。
落ち込んで気持ちが沈むとやる気がなくなり、行動を起こさなくなります。
ですから、感情をコントロールすることで、三日坊主を克服し、望んだ結果を出すことができるのです。
三日坊主克服の第一歩は、自分を許すこと
まず最初の一歩は、三日坊主になるような自分を許して、マイナスの感情を無くすことです。
自分が許せないと、現実の自分の姿から目を背けたくなります。現実逃避したくなるのです。
それでは一向に状況が変わることはありません。
例えば、ダイエットをするときも、まず自分が太っていることを認識しないと、本気でダイエットしようと思いません。
自分を受け入れるからこそ、次の手を打つことができます。
それには、まず自分を許さなければなりません。
このように自分を許すことをセルフコンパッションと言います。
セルフコンパッションとは、自分に向ける優しさや慈しみのこと。
自身の長所と短所を認め、どんな状況でもあるがままの自分を肯定的に受け入れられる心の状態のことを言います。
セルフコンパッションの具体的なやり方については、メンタリストDaiGoさんの『超効率勉強法』の中に、このように書かれています。
1.後悔している自分に対して、”別の自分”が思いやりと理解を持って話しかけているところを想像する
2.”別の自分”がどんな言葉をかけてきたかを紙に書き出す(『最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法』学研プラス P.291)
失敗した自分を責めるのではなく、自分に優しい言葉をかけましょう。
そうすれば、まずは負の感情はなくなり、次のステップへ進むことができます。
三日坊主を克服するための3つのポイント
自分を許すことができたら、もう一度新たな趣味に挑戦してみましょう!
三日坊主にならないためのポイントを3つに絞って紹介します。
①モチベーションが下がる前に即実行!
1つ目は、「モチベーションが下がる前にすぐにやる」ことです。
そもそも人間の心は続かないものなので、常にモチベーションを維持することは難しいです。
どれだけ「よしやるぞ!」とやる気を起こしても、感情は変化していきます。
時間がたてばたつほど、モチベーションは下がっていくのです。
例えば、読書であれば、最初に本を買った時がモチベーションが一番高いでしょう。
あとは時間がたつほど読みたいという気持ちは落ちていきます。
せっかく買ったのに、部屋の本棚に積んだままで、 読むのを忘れてしまった、という経験もあるかもしれません。
本であれば、出来れば買った日のうちに読み始めるのが一番です。
「〜したい」と感情が動いている時がチャンスなのです。
そして、すぐやることで、さらにモチベーションを上げることができます。
人はやりかけのことに対して、強い記憶と印象が残るという、ツァイガルニク効果と呼ばれる心理学的な現象があるからです。
やり残しが記憶に残り、完成させたいという欲求が沸き立ちます。
テレビドラマも続きが見たくなるのは、そういうことです。
趣味を継続させたいと思ったら、「やろう」と思った時に、すぐにやり始めることが大事です。
②結果が出るところまで一気に進める
次のポイントは、「やる気があるときに、結果が出るところまで一気に進める」ことです。
結果が出ると、嬉しくてまたやる気が起きてきます。
趣味もすぐに結果が出るようなものの方が、継続はしやすいでしょう。
私は筋トレを続けていますが、すぐに筋肉がつくと、体の形が変わったり、目に見える結果となって現れるので、オススメです。
なかなか結果が出ないと、どんどんやる気が落ちていきます。
なのであまり高すぎる目標を立てるのもよくありません。
目標が高すぎると、達成するのに時間がかかるので、達成するまでに挫折してしまいます。
出来るだけ低いハードルに設定して、それを日々クリアしていけば、どんどん自信もついて、やる気も出てくるはずです。
③今の習慣とセットにする
最後に誰でも習慣にできるコツをお伝えします。
「継続できない」と言っている方も、何かしら毎日やっていることがあるはずです。
例えば、毎朝着替えたり、歯磨きしたり、朝ごはんを食べたり、仕事に向かったり…と考えていくと、案外続いていることはたくさんあります。
どんな人にも習慣があるからです。
逆に毎日違うことをしている人の方が少ないのではないでしょうか。
その、今あなたがしている習慣に、新しく始めたい習慣をセットにしてみましょう。
例えば、歯磨きをしながらスクワットをしてみたり、トイレに入ったら掃除をしたり。
ついでにすることで続けやすくなります。
まとめ
せっかく始めたことが続けれないと、できなかった自分をついつい責めてしまうかもしれません。
それをまずは許すことがセルフコンパションです。
セルフコンパッションが三日坊主を乗り越えるための第一歩です。
そして、継続するためのポイントは以下の3つです。
①モチベーションが下がる前に即実行しよう!
②やる気があるときに最後まで一気にやろう!
③今続けている習慣とセットにしよう!
この3つの中から、やりやすいものをまずは一つ決めてやってみましょう。
継続することは最初は大変だと思いますが、ぜひチャレンジしてもらいたいと思います。
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