「あの人怒っていないかな…?」と相手の機嫌が気になったり、明るい光や小さな音が気になって、疲れてしまう。
「気にし過ぎだよ」と言われても、気になってしまう。
他の人より人一倍気を遣って、疲れてしまうことはありませんか。
これまで、HSP(人一倍敏感な人)について、現役女子大生にインタビューした内容をシリーズで紹介しています。
今回は、如何に刺激を減らして休むかについて、まとめました。
以下ご紹介する点から、ピックアップして、ぜひ環境づくりに活かしてください。
※敏感な点は違うので、全ての人に当てはまるものではないですが、あなたにとって疲れないためにどんな環境づくりをすることがいいか、お伝えしたいと思います。
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疲れやすいのは、刺激が多いから。減らすための努力を
HSPの人が、刺激が多い生活をしていると、心身共に疲れてしまいます。
では、HSPの人は疲れないように、どのように刺激を減らせばいいのでしょうか?
学生さんも実践しやすい周りの環境改善を、HSPの女子大生と一緒に考えました。御覧ください!
いますぐできる!オススメの疲れを癒やす環境づくり7選
①電気は暗く、目から入る刺激を減らす
テレビのニュースは、いきなり視覚に飛び込んでくるので、自分とは関係がない他人のことだと分かっていても、自分に起きたかのように共感して疲れてしまいます。
また、照明も明るすぎると眠れなくなってしまうので、19時過ぎからは間接照明に切り替えることがオススメです。
HSPの性質がある大学生も、目に入る光が強く感じるので、夜遅くにスマホを見ることは控えていました。
②通知は完全OFF、耳からの刺激を減らす
HSPの人は、冷蔵庫の機械音や換気扇の音など、些細な生活音も気になってしまいます。
HSPの性質がある大学生は、「スマホが振動する音が気になるので、通知は完全にOFFにしている」と、教えてくれました。
駅までの道路は交通量が激しいので、できるだけ車が通らない道を歩き、歩いている間もできるだけイヤホンをして音楽を聞き、騒音を減らすようにしています。
音楽を聞いていなくても、耳栓の代わりにイヤホンをするようにして騒音をシャットアウトしています。
代わりに、オルゴールや水の音、鳥のさえずりは癒やされるので、You Tubeで朝や寝る前によく聞いていると言っていました。
③大好きなアロマの香りに包まれて、においの刺激を避ける
ドラッグストアやスーパーの洗剤コーナーにある柔軟剤の匂いに、酔ってしまったことはないでしょうか。
話をしてくれた大学生は、プールの塩素や雨のジトッとした臭いは好きではなく、電車に乗るときも隣の人の臭いや、香水の臭いに酔ってしまうことがあると言っていました。
レストランで食事をする時も香水の匂いが気になって、ご飯が美味しく無くなるときがあります。
電車に乗る時は、まず臭いを確認して、もし臭いが気になる場合は他の車両に移動するといいでしょう。
そして、一日が終わり、外から帰るとまずは好きなアロマの香りで、疲れた体を癒やすことがオススメです。
④マイルドな物を食べて、味覚の刺激を減らす
香辛料やカフェインなど、刺激の強い食べ物はできるだけ口にせず、刺激を減らすことが大事です。
HSPの性質がある大学生は、刺激の強いコーヒーが苦手で、もしどうしても飲まなければならない時は、砂糖とミルクを多めにもらうようにしています。
ただ牛乳は、飲むとお腹がゆるくなることがあるので、控え目にしてコーヒーを飲んでいるそうです。
また、添加物の多いものを食べることも、避けたほうがいいでしょう。
コンビニでの食事やスナック菓子もできるだけ避け、調味料もできるだけ添加物の少ない脂っこくないものにこだわり、「マヨネーズ」は使わないと教えてくれました。
⑤感情を吐き出す時、欠かせない日記
インタビューに応じてくれた大学生は、中学の時から、ずっと日記を書いていると言っていました。
一日にあったことがずっと頭の中を駆け巡っていて、なかなか寝付けない日が多かったので、日記を書いてみたそうです。
日記を書くと、その日あったことや悲しかったこと、嬉しかったことを言葉にできるので「自分はこんな気持ちだったんだ」と気が付くことができます。
怒り、悲しみ、喜びの感情を発散できるので、すごくスッキリします。
日記を続けていると過去の自分の記録も残りますから、たくさん書けば書くほど、達成感を味わえるでしょう。
ただ真面目なHSPの性質から、「日記を書かなきゃ」というプレッシャーを感じる人があるかもしれないので、たまには絵だけを描いたり、空白の日があってもいいと思うと教えてくれました。
日記は、線が引かれていない手帳で書くことがオススメです。
⑥気を遣って疲れた時は一人の時間が大事
友達と遊ぶことは楽しいのですが、人一倍気を遣っているHSPの人は、一人でいる時間がないと疲れてしまうので、家に帰ったらすぐに自分の部屋で一人で過ごします。
誰もいない一人の空間にいるとほっとするそうで、休みの日はずっと家にいて、何もしないことがあります。
休みの日に予定を入れて遊ぶ一方、遊んだ後は疲れてしまうので、さらに休みの日を用意しておくとよいでしょう。
あえて一週間に一回は、何もしない時間を作っていて、何も考えない時間を作ることで、穏やかな気持ちになれます。
何もしないと決めた日は、一日布団の中にいることもありますし、近くを散歩して過ごしています。
普段は人間関係で疲れているので、誰とも会わないようにするのもいいでしょう。
⑦ポイントは草と花とぬいぐるみ、触れるもので癒やされる
部屋には触り心地のよいものを置くようにしていて、ぬいぐるみもカーペットも、触り心地が良さそうなものを重視して選びます。
特に「ふわふわ」したものには目がなく、いつまでも触っていられるのでオススメです。
観葉植物も、観て触れて癒やされるそうで、過ごしやすくなるためのポイントは、草と花とぬいぐるみです。
着る服も、できるだけ肌触りがよく、露出が少ないものの方が、苦手な物からの刺激を減らすことができますね。
不快な刺激をなるべく避け、自分に適した環境を大事に
いかがでしたか。
繰り返しになりますが、敏感と言っても、人によって敏感な点は異なります。
物理的に入ってくる刺激を減らすだけでも、疲れを減らし、よりよく生きるための第一歩になりますので、自分にとって生きやすい環境を作ることから始めてみましょう。
より具体的な方法は、本書でも紹介されています。
ぜひ、あなたにぴったりな方法を探してみて下さいね。