前回までのあらすじ
運命をめぐる遥かなる物語の連載はコチラ最初の「貧しい国」は、全ての罪が金で購えるシステムにより、悪いことをし放題の「心の貧しい人たち」が巣食う国だった。
次の「科学の国」は物質や肉体の研究にのみ囚われ、「本当の私とは何か」を見失っていた。
三番目の「呪われた国」は、不幸はみな宿命とあきらめ原因を省みようとしない、その名のとおり不幸が連鎖する国。
そして、次の「歓楽の国」では、ソラの幼馴染カレスが「人生を楽しむことこそ目指すべき人生」と主張していた。
故郷を変えるため、弁術会に臨んだソラは、一時は死刑を言い渡され捕らえられるが、民衆の意思により釈放されたのだった。そして、次に向かった正義の国とは?
第5話 正義の国編
乾いた風が砂ぼこりを舞い上げる。
むき出しの赤みがかった地表にまばらな草木、どこか西部劇で見たような土地だ。
ごつごつとした赤い色をした岩山が太陽の熱で焼け、陽炎を作っている。
(これはこれですごい場所だなあ、この世界はすごい)
驚くほど強い日差しの下では上着のフードなしではいくらも歩けないだろう。
暑さには閉口するが、それにも増して日本ではお目にかかることがない風景に知子は感動していた。
その時、道を歩く知子の耳にどこからか『パーン』とも『ターン』とも形容しがたい乾いた破裂音が続けて届いた。
(なんだろう?鉄砲みたいな)
音の方角は岩山の稜線に隠れており、様子を見ることはできない。
「今のは銃声だね、わざわざ危険に近づくことはないよ。進路を変えるか…」
ソラは地図とコンパスを使い何かを確認すると、道から外れて歩き出した。
「大丈夫、この先にも町はあるよ。本当は素通りの予定だったけど、これも旅さ」
「ふうん、どんな国なの?」
知子が訊ねると、ソラは「彼らは自分達を正義の国と呼んでるね」と教えてくれた。
名前から判断すれば悪くなさそうな国である。
知子の安心した様子を見、ソラは苦笑した。
「ただ、他からは悪意の国とも呼ばれている」
「悪意?正義と反対だね。反対の言葉を使うなんて変じゃない?」
知子の疑問を聞き、ソラが「アタシも得意な話じゃないけどね、見るのが早いさ」と教えてくれた。
◆◆◆◆◆◆◆
強い日射しの中を歩くと、高い壁と深い堀に囲まれた国にたどり着く。正義の国だ。
銃を肩から下げた兵隊が何人も巡回している。
門では入国のための審査があり、入国管理官と名札を着けた人が対応をしてくれた。
だが、今までの国とは違い、ずいぶんと待たされている。
「手続きに時間がかかってるみたいだね」
「すいません、今は反体制組織の動きが活発でして、チェックを増やしているのです」
思わず漏らした愚痴に管理官が丁寧な謝罪を口にし、知子は恐縮してしまう。あまり余計なことは言わないほうが良さそうだ。
「お待たせしました。入国の審査は完了です。ようこそ正義の国へ」
管理官の挨拶と共に軍服を着た男が現れ「ここからは私がご案内します」と知子たちに敬礼をした。
知子には軍隊の階級は良くわからないが、ソルダド大佐と名乗るこの男はこの国の防衛に責任のある立場らしい。
「ご不便をおかけして申し訳ありません。戦時下のこの国では窮屈な思いもあるかと思いますが、ご容赦ください」
大佐は立派な口ひげが印象的な壮年のたくましい男だ。厳つい見た目に反し、実に物腰が柔らかい。たくさんつけた勲章がキラキラと輝き誇らしげだ。
トモとソラが名乗ると、大佐はにこやかに「お2人の活躍は聞き及んでおります。新聞も読みましたよ」と教えてくれた。
どうやら科学の国や享楽の国での一件は大きなニュースになっていたようだ。
「へえ、後でその記事は読めるかい?」
「もちろんですとも、宿泊される部屋に届けましょう」
ソラが冗談じみた口調で知子をからかうと、大佐は大真面目な顔で応じた。
知子は面白くないが、この2人は気が合いそうだ。
「この国を案内がてら、少し歩きませんか?」
大佐の申し出をうけ、知子とソラは少しメインストリートを見学した。
モザイクアートのような広場の噴水、赤みがかった石材を用いた町並みに石畳、手入れの行き届いた街路樹。
(なんてキレイな国だろう、こんなの見たことない)
町並みを見て知子は何度ため息をついたかわからない。
まるで町全体がテーマパークの広場のように清潔で色鮮やかだ。
「外はずいぶんと乾いていたけど、ここは水が豊富なんだね」
ソラが感心したように青々とした街路樹の葉に触れた。
たしかに言われてみればその通りだ。
「お気づきになりましたか。この国はオアシスを起源とし、この荒野で例外的に水資源に恵まれています」
ソラの言葉に大佐が頷き、噴水に、続けて防壁に視線を向ける。
「この国は常に驚異にさらされ続けています。水を狙う隣国やテロリストの攻撃から国民を守るため、周囲を防壁で固めなければならなくなったのです」
大佐の口調は穏やかだが、声にゾッとするほどの怒気が込められている。心の底から外敵を憎みきっている様子に知子は軽い恐怖を感じた。
「我が国はこのような暴挙を決して許しません。我々は―正義の国ですから」
怯えた知子の様子に気がついた大佐が「驚かせましたか?この防壁の中ならば安全ですよ」と声をかけた。
その声音はもとの穏やかなものに戻っている。
気にしてみれば所々で警備の兵隊が立っているが、テロ対策なのだろうか。
「こちらの宿舎に部屋をとりました。ごゆっくりなさってください」
◆◆◆◆◆◆◆
案内されたのは平屋建てだが、キレイな芝生の庭がある立派な宿舎だ。
今は戦時下で外国人をもてなすようなホテルが営業してないとのことで、官営の宿舎へ案内されたらしい。
なぜかヤギが数頭ほど庭にいるが、これは家畜で雑草の駆除をしているのだそうだ。
ヤギは大抵の雑草は食べてしまうのだとか。
「明日はわが国の郷土料理でもご馳走しましょう」
そのまま大佐と別れ、部屋に入る。
かなり大きく、豪華な部屋だ。
複雑な模様の絨毯に彫刻で飾られた調度品。猫足がついた白いバスタブは知子が映画で見たものにそっくりだ。
「へえー、素敵な部屋だね。不思議な模様…この国のものなのかな」
「まあね、たしかにキレイな部屋だ。でもドアは外からもカギが掛かる作りだし、まるでこの部屋から出るなって言ってるみたいじゃないか」
ソラは皮肉げに「この国の正義はずいぶんと都合がいいらしい」と鼻で笑う。
「都合のいい正義?どういうこと?」
「考えてみなよ、他がこの国の水を狙ってくるのは独り占めしてるからさ。さっきの案内だって、見られたくない部分は隠していたようにしか思えないね」
ソラの言葉に知子はドキリとした。
この官舎は美しい赤い壁に囲まれているが、外の様子は全く見ることができない。
さすがにソラの考えすぎだとは思うが、知子はこの国のことは何も知らないのだ。
「ま、考えても仕方ないね。今日は言われた通りにゆっくりしようじゃないか」
ソラは行儀悪くソファーに身を投げ出し、置かれていた新聞を読みはじめた。
(もう、勝手なんだから…)
仕方なく、知子も小さくため息をつき、興味のない家具のカタログを見て時間を潰すことにした(不思議なことに字は読めるようだ)。
ほどなくすると本当に科学の国での記事が届き、知子は少しうんざりした。
◆◆◆◆◆◆◆
翌日、知子たちは大佐の自宅に招かれた。
ソラが「意外と慎ましいね」と感心するが、確かに昨夜の宿舎の方がよほど豪華な造りをしている。
「この国は戦時下ですから旅人も少なく、満足なもてなしができません。いきとどかぬとは思いますが、我が家にご招待をいたしました」
「お招きありがとう。アタシたちも、この国の文化や生活に触れる機会を得て嬉しく思うよ」
大佐の挨拶にソラが応じる。
私服の大佐は印象が変わり、スマートな印象だ。
「さあ、家族を紹介させてください。妻のカリタ、娘のアイナ、息子のキントです」
紹介された大佐の家族は皆がブロンドヘアの美形だ。知子は子供の頃に遊んだ着せ替え人形のようだと妙な感心をしてしまった。
子供たちは小学校低学年くらいだろうか?なんとなく居心地悪そうにしている。
「はじめまして、妻のカリタです。ほら、お客様にご挨拶は?」
カリタ夫人が促すと、年上らしきアイナがもじもじと「アイナです」と挨拶をしてくれた。
「はじめまして、佐藤知子です。こっちの人には長いからトモって呼ばれてるの。アイナさんは何才?」
「7才。弟のキントは5才です」
少し緊張の面持ちで挨拶をするアイナの前歯は一本だけ欠けている。少し間抜けだが、これはこれで愛嬌があり可愛らしい。
二人ともチラチラとこちらを見てもじもじとしているが、ずいぶんと恥ずかしがりの子供たちのようだ。
「すみません、子供たちは外から来た方に会うのは初めてでして」
大佐が困ったような顔をするが、無理もないと思う。
知子だって初対面の人と話すのは緊張する。まして外国人と初めて会った7つと5つの子供たちなのだ。
「さあ、こちらにどうぞ。食事の用意はできていますよ」
カリタ夫人に促され、全員でテーブルに着く。
「この国はね、ヤギをつかった料理が名物なのです。お口に合えばいいんですけれど」
次々と並べられるカリタの料理は郷土料理らしく素朴だ。アイナが手伝ったというロールキャベツに似た料理は少し崩れているものもある。
(だけど、何ていうのかな…家庭の味ってやつかな)
初めて食べる料理に知子は不思議な郷愁を感じた。
「これ、私の国でも似たような料理があって、それは羊じゃないんですけど―」
「ほう、それは面白い。良ければトモさんの国のことも教えてください」
大佐に促され、話し下手の知子がまとまらないなりに日本の生活を伝えはじめると、なぜか子供たちに懐かれてしまった。
やはり外の話が珍しいようだ。
考えればソラと旅をして、こんなに賑やかな食卓は初めてかもしれない。
(そういえば、こんなに長いこと旅をして…お父さんも心配してるのかな?)
この旅は驚異に満ち、毎日が楽しい。
しかし、久しぶりに日本を思いだすと少しだけセンチな気分になった。
今の不思議な状況が夢なのか現実なのか、すでに知子には曖昧になっている。
夢としか思えないが、夢にしても少しおかしい。
(うまく言えないけど、これが『現実だ』って感じるんだよね)
このソラとの旅が単なる夢だとしたら、それはそれで寂しい気もする。
少しだけ物思いにふけると、カリタ夫人から「お口に合いませんか?」と心配されてしまった。
「あ、違います。なんだかこの料理で家族を思い出しちゃって」
知子はあわててごまかし、食事に集中することにした。
最後にサーレップという温かい飲み物が出たが、これが途轍もない甘さだ。
その味に知子は目を白黒させ子供たちに笑われてしまったが、口が慣れるとおいしい。
◆◆◆◆◆◆◆
食事の後、知子と子供たちは積み木のようなパズル(この国のおもちゃらしい)で遊び、すっかり打ち解けた。
一方のソラは大佐に熱心に周辺の情勢を聞かれていたようだ。
どうやら、この世界の旅人はこうして見聞したことや噂などを伝える役割もあるらしい。
(戦争中で旅人が少ないって言ってたし、大佐はソラの話が聞きたかったのかな?)
話し好きなソラもなんだか嬉しそうに見える。
そして日暮れどき、さすがに暗くなる前にと知子とソラは大佐の家を辞去をした。
「すっかり長居をしてしまったね」
「いえいえ、こちらこそ引き留めてすみませんでした。宿舎までお送りしましょう」
ソラはこうしたことに慣れているのか、なかなか如才がない。
「さあ、行こうか」
「うん。お世話になりました」
子供たちが「また来てね」と挨拶をしてくれる。
打ち解けてきただけに知子としても少し名残惜しい。
「うん、きっとまた来るよ」
カリタ夫人や子供たちに手を振り、別れを告げる。
「次はおみやげを渡したいな」
「それは子供たちも喜びます。ぜひまたおいでください」
何気ない知子の言葉に大佐が応じてくれる。こちらも打ち解けた様子だ。
だが、美しい噴水のある広場でソラの足がピタリと止まり、次の瞬間には走り出した。
「止まりなさい!ここで走ってはいけません!彼女を止めろ!!」
広場に大佐の声が響き、警備に立っていた周囲の兵士が駆けだした。
「動くな!止まれ!」
「止まれ!撃つぞ!」
兵士たちが静止するがソラは止まらない。
ついに空に向かって威嚇射撃があり『次は当てるぞ』と言わんばかりに銃口が知子にも向けられた。
もちろん銃口を向けられる経験など、知子の人生では一度たりともない。
その殺気立った雰囲気に知子は息をのんだ。
喉はカラカラ、頭は真っ白。事態の急変に全くついていけない。
「大佐、あれは何だ?」
足を止めたソラが険しい声で大佐に何かを訊ねた。視線の先には昨日はなかった粗末な木製の舞台のようなものがある。
そして、その上に信じられないモノが置いてあり、それを見た知子はショックのあまり言葉を失った―人間だ。
舞台には柱が据えられており、母子であろう女性と男の子が縛りつけられている。二人とも乾いて黒くなった血でひどく汚れている。
男の子はアイナと同じくらいの年頃にも見えた。
「…何だあれは?大佐、あれはこの国の正義か」
ソラの声は怒りに震え、少し裏返っている。
縛られた親子は泣くでも騒ぐでもなく、諦めきった様子でぐったりとしていた。
その様子があまりにも痛ましく、見ているだけで知子の呼吸は乱れ息苦しさを感じる。
「無論、正義です。姿に惑わされてはいけません。奴らは卑劣極まるテロリストの一員です」
大佐の声は冷静だ。表情もにこやかなままであり、それが爬虫類じみた冷血さを感じさせる。
「もっとも、正確に言えば奴らはテロリストの家族です。テロリスト共はどのような拷問をしても情報を割ろうとはしない。だから最後は見せしめとして晒されるのです。国民に悪に染まった者の末路を見せ、正義を知らしめるために」
「何てことを!子供を拷問し、死ぬまで晒し者にするのか!?」
大佐の言葉にソラは激昂し、知子は得体の知れない恐怖を感じ怯える。
先ほどの大佐は家族を大切にする優しい父親だった。
(それが、こんなこと…テロリストだけじゃなくて、家族…それも子供を殺すなんて)
知子には大佐の考えがまったく理解ができない。
「この国は正義の国です。我が国の国民、ひいては我が妻や子供たちの命を守ることが私の正義です。正義のため、私は決して敵国民やテロリストに容赦はしません」
「この国にはこの国の法や倫理があるのは理解できる。だが、彼らはテロリストではなく、その家族なのだろう?私は非戦闘員を殺すのが正義だとは思えない」
大佐とソラが言葉をぶつけ合う。
(戦争…人を殺す…この国では、こんな話が身近なんだ)
平和な日本の中学生だった知子にとって、戦争など遠い遠い過去の話でしかない。
実際に縛られている母子を見なければ理解すらできなかっただろう。
「ソラさん、その親子の他にも捕虜は何人もいます。あなたの行動は自己満足に過ぎません、小さな善意でテロリストに手心を加えれば、こちらの弱気と見てテロリストどもが勢いづく可能性がある。この国の防衛を預かる者として、とても許容できません」
大佐の口調は穏やかなまま。
だが、その言葉には迷いが一切なく、強い意思が込められているのが伝わる。
「ソラさん、その2人を助ける…これがあなたの正義ですか?彼らは逃げた途端に銃を持ち、我々に向けるかもしれません。何倍もの親子が驚異に晒されるかもしれません。味方を危険に晒し、敵の命を救うヒューマニズムが正義でしょうか?」
ソラはもう何も言わず、悔しげに縛られた母子を見つめている。
どこかで「べえー」と間の抜けたヤギの声が聞こえた。振り返ると、横長の瞳で知子を見つめるヤギがいる。
なんとなく先ほど食べたヤギ肉料理を思い出し、気分が悪くなってきた。
「トモ、大丈夫か!?」
蹲ってしまった知子を気遣うソラの声が聞こえる。
(ゴメン、ソラ…でも、もうダメかも)
銃口を向けられた緊張からか、息が苦しい。
そのまま知子は胃の中のものをぶちまけ、気を失った。
◆◆◆◆◆◆◆
翌日、早い時間に知子とソラは正義の国を離れた。
特に理由はない。ただ、2人とも居心地の悪さを感じただけだ。
「すまないね、もう少しゆっくりしても良かったんだけどさ」
「ううん、私も少し怖くなったし、昨日は色々ありすぎて―」
知子は振り返り、正義の国を眺めた。そこには変わらぬ高い壁がそびえている。
「正義かあ、正義ってなんだろう…?」
「正義とは何か、か。その疑問は大きすぎる。だけどそのヒントはあるかもしれないね。考えてみなよ、正義の国の大佐は見事な男だろう?」
知子はソラの言葉に耳を疑った。
あれほど激しく口論をした相手をソラが褒めるのは意外な気がしたからだ。
「大佐の正義は見事なまでに揺るぎがない。『家族を守る』という一点のみを正義とし、他の犠牲は厭わない。国のために水資源を守り、家族を守るためには敵に一切の容赦をしない。まさに鉄の男、信念の兵(つわもの)だ。隣国の情勢を知るために私たちを歓迎しつつ、街を見せなかったのも、万が一テロリストと繋がっていた時の用心だろう」
たしかにソラの言う通りなのかもしれない。でも、知子はそこに何かが引っ掛かる。
「そうなのかな…?でも、あの縛られた人たちを見て、とても立派な人とは思えないよ」
「そうだね。そこには『でも』があるだろう?大佐の正義は逆の立場から見れば、豊富な水を独り占めにし、人々を捕まえては晒して殺す悪意の権化だ」
知子は「あっ」と小さく叫んだ。
(正義の国と悪意の国…これは逆に思えるけど同じものなんだ)
同じ行いでも見るものが違えば真逆の評価をする。こんなことがあるなんて想像したこともなかった。
「そう、人間は自分の都合でしか判断できない。彼らのいう『正義』っていうのは、『都合』に過ぎない。本当の『正義』を知っている人は、どこにいるのかね」
ソラは「見てごらん」と、動物の死骸をついばむハゲタカを指で示した。死骸の周りには数羽のカラスもいるのだが、体の大きなハゲタカを恐れて近づけないようだ。
「あのハゲタカは正義か、否か」
このソラの問いは知子には分からない。分からないゆえに恐ろしい。
(ひょっとしたら、私が今までに正しいと思ってたことで…傷ついてた人がいたのかも)
それを想像しただけでゾッとする。
知子には正義が分からなくなってしまった。だが、ソラには答えがあるのだろうか。
また、どこからか銃声が聞こえた気がした。
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