肌に密着するものといえば、今の時期はマスク。「マスクが苦手で…」と感じているHSPの方は多いのではないでしょうか?
でも、「化粧が苦手で…」と、女性がノーメイクで仕事へはなかなか行けないもの。。
そんな体験をミクロレベルで綴る、HSP漫画家・高野優さんの痛快エッセイをお届けします!
高野優のオフィシャルブログ:「釣りとJAZZと着物があれば」
高野優さんのマンガエッセイ連載はコチラお肌の敵は、化粧・乳液・日焼け止め?
敏感肌が理由なら、相手も納得してくれるのに
触覚迷宮でお悩みの方はいらっしゃいませんか?
ナイロンタオルで力任せに洗ったり、ごわごわなウールのタートルセーターを着たり、じゃらじゃらとネックレスを巻くことを想像しただけで、もう鳥肌もの。
ちなみに、首はNGでも手首はOKなので、ネックレスが付けられないぶん、時計やブレスレットを愉しんでいる。
手首はOKなのに、足首はNG。
手首にブレスレットは付けられるのに、足首にアンクレットを付けられない。
なあにこれ? これぞまさにHSP迷宮。身体の次は顔。
日焼け止めが苦手なので、夏はいつも日に焼けて真っ赤な顔をして過ごしている。
ジェル、パウダー、スプレーといろいろなタイプを試してみたけれど、顔の上に膜がかかる感触がだめで、結局、塗ることをあきらめてしまった。
紫外線はオソロシイけれど、わたしにとっては毛穴が塞がれてしまう方がもっとオソロシイ。
お化粧も苦手なので、デザイン事務所で働いていた頃は「化粧も身だしなみのひとつ」だと、上司からよくたしなめられていた。
社会人として、確かに頷ける。「肌に密着するものが苦手」とは言え、厄介なことがひとつ。
敏感肌が理由なら、相手も納得してくれるはず。
それなのに、わたしの肌は敏感とは真逆で、強靭の部類に入るほど。硬いタグの付いた服を着たところで、かぶれることはない。
ただ、感覚的に嫌なだけ。
お化粧をしたからと言って、やっぱりかぶれることもない。
ただ、感覚的に…。だからこそ、ただのわがままだと思われてしまう。
HSPにとって、ここがいちばん辛い。
しんどい道をぶつかりながらくぐり抜けてきたからこそ、次の世代の方たちがあれこれ悩まなくてもいいような道を作っていきたい。
HSPと、発達障がいの五感の過敏さとの違いは?
ぜひ読んでいただきたい本
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