「人生100年時代」と言われる昨今、長生きできることが当たり前になってきました。
しかし一方で、高齢化社会に伴う介護などの問題も出てきています。
できることなら、健康で長生きしたいものですよね。
実は、健康になるために重要なカギを握っているのが足なのです。
皮膚科専門医の花川博義先生が、皮膚のことはもちろん、健康において心掛けるべきにポイントを分かりやすく教えてくれる、そんな書籍をご紹介します。
アンチエイジングのスキンケアから、あせもやニキビ、髪の毛の悩み、さまざまなニオイ対策など、気になることばかり!
今回は、その中から五本指ソックスの効果について書かれている箇所を特別にご紹介します!
五本指ソックス、五つの得
最近にわかに流行しだした五本指の靴下。私も愛用しています。
「ああ、足の指は五本あったんだな。おまえたち、何十年も前から、そこにいたんだよな」と足の指一本一本がいとおしく、抱きしめたくなりました。
足は健康と密接に関係しています。
足の指をグー、パーする運動の健康効果は以前より報告されていますが、いかんせん三日坊主で長続きしません。
どんな健康法も、長続きさせるためには日常生活に組み込む必要があります。
靴下をを五本指に替えるだけで、健康が手に入ります。
五本指の靴下には、次の五つの効用が考えられます。
➀水虫の予防
水虫とは足に生えるカビですが、足の指の間はジメジメしており、カビの絶好の繁殖場です。
五本の指がばらけることで風通しがよくなり、水虫予防に効果があります。
➁冷え性対策
足の指の動きがよくなるため、血行がよくなります。
「冷え性がてきめんに治りました」という声も聞かれます。
③認知症予防
手の十本の指は、それぞれ別の脳細胞の指令により動いており、よく使う指を動かす脳細胞は著しく発達しています。
生まれつき手の不自由な人で、足の指で文字を書いたり、花を活けたりできる人があります。
訓練次第で、足の指も相当器用に動かせるはずです。
五本指の靴下で、足の指が開放されると、知らず知らずのうちに指を使うようになります。
足の指を動かせば、新たな脳細胞が活性化されます。
ピアニストは認知症になりにくい、といわれることから、認知症予防に指を使う遊びが取り入れられています。
足指の訓練も、一つの脳トレではないでしょうか。
➃外反母趾の予防
外反母趾は、足の親指が内側に変形して歩きにくくなる病気ですが、原因の一つは足底の筋肉の衰えです。
足の指の力強い動きにより、足の裏の筋肉が鍛えられ、外反母趾の予防が期待できます。
➄寝たきり予防
「つまずいたふと見た床に段差なし」(作・岩﨑総惠)の川柳は笑って済ませられますが、寝たきりの原因の四分の一が、転倒による骨折です。
お年寄りは、爪先を上げる筋肉が弱っているため、じゅうたんや畳のへりでつまずいてしまうのです。
五本の指で、しっかりと大地をつかめば、転倒予防、寝たきり予防になります。
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