やっと学校が始まったと思ったら、もう夏休みが近づいてきましたね。今年の夏休みはいつもと違ってどうなるのらや心配…。でも、自粛生活ではなくて“夏休み”です!
短い夏休みだからこそ、子どもたちにとって有意義な思い出をつくりたいですね。
そこで、この夏は楽しく[自由研究]に取り組んでみませんか?
いつも頭を抱えて悩んでいたあの[自由研究]です。一体どんな秘策があるのでしょう?
経験豊かな教育コンサルタントの阿部順子先生に聞いてみましょう!
(1万年堂ライフ編集部)
質問:夏休みの自由研究に毎年頭を悩ませます。楽しくスマートに終えるにはどうしたらいいでしょうか?
答え:まず、課題の内容を決めることです。
毎年の課題だとわかってはいても、夏休みになると頭を悩ませる方は多いのではないでしょうか。
どこかで作ったものをそのまま出すこともできますが、内容はともかくとして、手をかけて調べたり、まとめたりする作業は、子どもにとって大変有意義な作業だと思います。
けれども、仕事を持っている方も多く、大変な事にはちがいありませんね。
今回はそのような「夏の自由研究」について、親の負担にならず、子どもにとって有意義な経験になるための取り組み方のちょっとしたアイディアをご紹介します。
なぜ[自由研究]は大変なのでしょうか?
多くの方にとって自由研究で大変なことといえば、課題の作成以上に課題の内容を決めることではないでしょうか。
内容が決まりさえすれば、課題は半分以上クリアしたようなもの。けれども、課題の内容を決めることは至難の業ですし、妥協した内容では達成感や満足感は得られません。
決まらないときの、じりじりと夏休みの終わりが近づく切迫感といったらありません。
決まってしまえばあとはやるのみなので、内容を決めるまでが、多くの方にとっての自由研究の大変さではないでしょうか。そこに気づけば対処は簡単です!
親としてみれば、子どもがやりたいと思う課題が一番の理想ですが、課題を着手しなければならない時期に子どもが興味を持つ「何か」と、タイミングが重なるとは限りません。
そこで「夏休みの自由研究」を「夏休みにやるもの」というものから「夏休みに仕上げるもの」に視点を変えてみてはいかがでしょうか。
着手するのは何も夏休みが始まってからでなくてもいいのです。
たとえば、
★子どもが流行の知育ブロックにはまっていたら、仕上げた作品を撮りためておく。
★ちょっとした旅先で珍しいキノコをいくつか見つけたら、撮っておく。
★陶芸体験が楽しいひとときだったら、作品の写真とともに陶芸について調べてみる。
自由研究の時期に合わせて取り組み始めるのではなく、子どもが興味を持ったり、夢中で取り組むものがあったりしたときに、それを自由研究の課題にしてしまえばいいのです。
知育ブロックは写真とともに作品についての説明を簡単に記載し、最後に感想を入れれば、立派な自由工作になります。
せっかく興味を持ったことがあっても、それを自由研究の課題にしてしまうという視点がないとスルーしてしまい、いざ夏休みになって困ることになりかねません。
意識していれば、子どもが興味を持って夢中で取り組んでいるチャンスはあると思いますよ。ぜひ試してみてくださいね!