1. 子育て

ものを大切にする心を子どもに!意識を変える芸術家・長坂真護さんの紹介

コロナ禍で増えたおうち時間。家の中のものが目につく機会も多くなったのではないでしょうか。
断捨離や片付けを考えている方もいらっしゃるかもしれませんね。

実は、お子さんに「ものを大切にする心」を伝えるのは「ものを手放す時」がぴったりなのです。

この記事では「ものを大切にする心」を伝えることの利点や、伝える際のポイントをお伝えします。

そして子どもと一緒に考える、ゴミの墓場から生まれたアートをご紹介します!

ものを大切にする子は、人も大切にする子に

せっかく買ったおもちゃを失くしたり、すぐ飽きて捨てようとしたり…。
お子さんのものの扱いに困っているお母さんも多いと思います。
「このままものを大切にしない大人になってしまったらどうしよう」と不安なお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

ものを大切にする子は、やがて人を大切にする子に育ちます。
そのためには、ご家庭でお母さんがものを大切にする姿を見せることがとても重要。

お子さんにものを大切にすることを伝えるために、今日から実践できるポイントを見ていきましょう!

物持ちがいい子どもに!意識したい3つのポイント

1.買うときは

どんなものでも、買うときはどんな人がどんな思いで作ったのかをイメージして、お子さんにそのストーリーを伝えてみましょう。
「このぬいぐるみはどんなところから来たのかな?」などと、お子さんが考えたくなるような言葉かけをしてみるといいと思います。

また、ただ買い与えるのではなく、プレゼントの形にして渡すことで、お子さんの中に「大切にしたい!」という気持ちを育てることができます。

2.使うときは

簡単に、安価にものが手に入る現代。「失くしてもすぐに買い替えればいいや」と思っていませんか?
一本の鉛筆が小さくなるまで使うことの大切さや、失くさないように整理整頓することを教えましょう。

ものが今手元にあることの有難みを一緒に考えてみてはいかがでしょうか。

3.手放す時は

ものを手放す然るべき時が来たら、まずはものに「ありがとう」の気持ちを伝えましょう。
そして、ゴミとして捨てなくていい方法を探しましょう。

友達に譲る、リサイクルショップに持っていく、寄付をするなど、さまざまな方法があります。

お別れしたものたちがまた誰かの元で使われ、輝くことの喜びをお子さんと共有しましょう。

ものを大切にすること=地球を大切にすること

このように、少し意識を変えるだけで、ものを大切にできると思います。
こうした行動の積み重ねは、やがて地球を大事にすることにもつながります。

あなたは、アフリカにあるガーナという国をご存じですか?
ガーナには、アグボグブロシーというスラム街があります。そこは見渡す限りのゴミの山が続いていて、「電子機器の墓場」とも呼ばれる危険な場所です。

ものを大切にする心を子どもに!意識を変える芸術家・長坂真護さんの紹介の画像1

信じられないかもしれませんが、こうしたゴミは先進国から集まっています。

私たちが身勝手に捨てたものが地球の片隅に集まり、そこで生活する人々を苦しめているのです。

ものを買うとき、使うとき、手放すとき…。
常にものを大切にすることを意識すれば、自然とゴミが減りますよね。
ゴミがもし、これからも増え続けてここに捨てられるとしたら…どんなことが起こるでしょうか?お子さんと想像してみてください。

ものを大切にすることは、私たちの地球を大切にすることでもあるのです。

アートで再び輝く、一度手放されたものたち

未来の地球を大事にするために、立ち上がったアーティストがいます。
それが、長坂真護さんです。

ものを大切にする心を子どもに!意識を変える芸術家・長坂真護さんの紹介の画像2

長坂さんは、ガーナのアグボグブロシーで目にした悲惨な現実を変えるため、現地のあるもので作品を作り始めました。

ものを大切にする心を子どもに!意識を変える芸術家・長坂真護さんの紹介の画像3『ガーナの子』長坂真護 作

こちらが長坂さんの作品。何でできているか、おわかりいただけたでしょうか。
そう、長坂さんは人から手放され、ゴミとなったものを作品にしているのです。

「作品を作れなくなることが僕のゴール」

そう語る長坂さん。作品を作るのがアーティストの活動なのに、少し変わっていますよね。
しかしその言葉には、アグボグブロシーからゴミを失くすという力強いメッセージが込められているのです。
私たち一人ひとりがものを大切にし、ゴミを減らせば、アグボグブロシーの若者たちを助けることも遠い夢ではありません。

ものを大切にする心を一緒に考えましょう

ものを大切にすることは、とても重要です。
しかし、お子さんにとっては「なぜ大切なのか」を理解するのはなかなか難しいもの。

お母さんがものを大切にする姿を見せ、遠い国の人々が捨てられたもので苦しんでいることを教えることで、お子さんもものを大切にすることの重要性について考えることができるでしょう。
この機会に、ぜひお子さんに「ものを大切にする心」を伝えてみてはいかがでしょうか?

書籍のご紹介

『君の行動に愛はあるか?』では、今日ご紹介した長坂さんのより詳しい活動と、約80の心と人を動かす作品や言葉を収録しています。
この記事でご紹介した『ガーナの子』以外にも、長坂さんの手によってゴミから生まれ変わったユニークな作品たちは、どれも魅力たっぷりです。

「僕の画家のミッションは
地球という広大なキャンパスに世界平和を描くこと」

書籍内の長坂さんの言葉を読めば、「ものを大切にする心」の重要性がさらに理解できること間違いなし。
長坂さんのこの活動に共感された方は、ぜひ一度ご覧ください!