次回オリンピック開催地!フランスのことわざ
今回ご紹介するのは、次の夏期オリンピック開催地であるパリを首都とするフランスです。
東京オリンピックでは、各競技で日本と激闘を繰り広げていました。
フランスといえば、パリを中心に芸術が盛んなイメージです。
エッフェル塔や凱旋門、ベルサイユ宮殿など、有名な建造物も数多く有していますよね。
またフランスでは、日本のアニメや漫画、ゲームがとくに若い世代に人気だそうですね。
フランスのマクロン大統領が東京オリンピックの開会式に出席するため来日した際に、人気漫画家やクリエイターたちと面会していたことも話題になっていました。
今回は、そんなフランスのことわざを紹介していきたいと思います。
バカンスが生活の中心!フランスの有休取得事情
フランスは長いバカンスがあることで有名です。
それもそのはず、フランスには年に5週間の有給休暇が保障されているのです。
しかも、有給休暇取得率は驚異の100パーセント!
日本は50パーセント以下と言われますから、その差はとても大きなものがあります。
これが実現できるのは、バカンスを前提に国全体で動いていることが大きいでしょう。
みんなが休みをとれるように、職員同士で時期を調整したり、業務の分担をするのが当たり前なのです。
ですから、フランスの人たちは確実に長い休みを取れるんですね。
バカンスをやり繰りするために日々節約と貯金をし、それが働くモチベーションにもなっています。
まさにバカンスはフランス人の生活の中心にあるものなのです。
フランスのおしゃれは個性が大事!
フランス人のイメージの一つが、おしゃれということです。
パリが芸術の街であり、パリコレも行われるからでしょうか。
「パリジェンヌ」という言葉にもどこかおしゃれな響きがあります。
しかし、実はフランス人は衣服にほとんどお金をかけないそうです。
仕事に着ていく服は着回しが基本で、1週間の中で同じ服を着ていくこともよくあるのだとか。
化粧もほとんどしないため、身だしなみに時間やお金をかけないのが普通のようですね。
人と似ているものは好まず、流行には決して左右されません。
あくまでも個性を大事にし、自分に似合う服を身につけるのがフランス流のおしゃれなのです。
4月は糸一本脱いじゃいけない!?フランスのことわざ
では、フランスにはどのようなことわざがあるのでしょうか。
印象的なものを紹介していきたいと思います。
うまい酒には看板はいらない
- フランス語
- À bon vin point d’enseigne.
- 意味
- よい品物であれば、宣伝しなくても自然と客が集まるという意味。
- コメント
- たしかに、中身がよければ口コミでどんどん広がっていきますよね。
看板いらずの良品を作れたら理想的です!
- たしかに、中身がよければ口コミでどんどん広がっていきますよね。
やけどをした猫は冷たい水を恐れる
- フランス語
- Chat échaudé craint l’eau froide.
- 意味
- 失敗をして痛い目を見ると、必要以上に慎重になる。
- コメント
- 「あつものに懲りてなますを吹く」と同じ意味があるようです。
猫だとよりイメージができてわかりやすいですね。
- 「あつものに懲りてなますを吹く」と同じ意味があるようです。
靴屋はいつもひどい靴を履いている
- フランス語
- Les cordonniers sont les plus mal chaussés.
- 意味
- 簡単に新しいものが手に入るはずなのに、自分自身のことはなおざりにしてしまうこと。
- コメント
- 日本には「医者の不養生」ということわざがあります。
専門家でも、自分のこととなると実行しない場合が多いのかもしれません。
- 日本には「医者の不養生」ということわざがあります。
四月は糸一本脱ぐな。五月はきみの好きなようにしろ!
- フランス語
- En avril, ne te découvre pas d’un fil.En mai, fais ce qu’il te plaît!
- 意味
- 4月は急に寒くなることもあるから、まだ油断してはいけない。
- コメント
- 4月中は安定しないフランスの気候についてのことわざです。
表現がおもしろいですね。
- 4月中は安定しないフランスの気候についてのことわざです。
空腹は狼を森から外に出させる
- フランス語
- La faim fait sortir le loup du bois.
- 意味
- 必要に迫られると、普段はしないような行動をとるものという意味。
- コメント
- 日本では「背に腹はかえられぬ」とも言いますね。
納得できることわざです。
- 日本では「背に腹はかえられぬ」とも言いますね。
風を蒔く者は嵐を収穫する
- フランス語
- Qui sème le vent récolte la tempête.
- 意味
- 争いのタネをまくと、そのタネがいずれ大きくなって巻き込まれることになる。
- コメント
- どんなことも最初はちょっとしたことがきっかけになるんですよね。
行動にはくれぐれも気を付けたいものです。
- どんなことも最初はちょっとしたことがきっかけになるんですよね。
魔が差すのはどんなとき?
フランスのことわざを紹介しましたが、いずれも納得の内容でした。
最後はこちらのことわざを紹介したいと思います。
機会が盗人を作る
L’occasion fait le larron.
⇒泥棒をするのに都合のいい条件がそろってしまうと、つい魔が差してやってしまうもの。
普通、泥棒をするような人は自分とはまったく違う人種の人だと思うでしょう。
多くの人は、自分は間違ってもそんなことはしない、とも思っているはずです。
ところが、もしも心から欲しいものが目の前にあって、しかも誰も見ていなかったとしたら…。
絶対だめだと分かっていても、身体が動いてしまうこともあると忠告していることわざではないでしょうか。
みんながそういったタネを心の中に持っているからこそ、そういう機会を作らないようにすることが大事なのですね。
各国のことわざはこちらから
学びになることがたくさんあったフランスのことわざ。
他の国にはどのようなことわざがあるのでしょうか。
以下のリンクからご覧いただけます。
・三人寄れば無責任!?中国のことわざ・格言から学ぶ人生哲学
・「小さいトウガラシのほうが辛い」ってどういうこと?韓国のことわざから学ぶ人生哲学
・「猫を染めて売る」!?タイのことわざから学ぶ人生哲学
・酒を飲まないとスパイ!?健康長寿国イタリアのことわざに学ぶ人生哲学
・国民性と文化がわかるドイツのことわざ一覧!「私にとってはソーセージ」とは?
・「私の紅茶」は何を表す?文学的なイギリスのことわざ・格言7つを紹介
まとめ
長いバカンスを楽しむために節約と貯金をし、仕事を頑張っているフランス人。
おしゃれというイメージがあったので、衣服にお金をかけないというのは意外な感じがしました。
しかし、自分の個性を大事にしたファッションを確立している点からいえば、やはりおしゃれなのでしょう。
そんなフランスのことわざは、まさに格言というべきものが多くあるように感じました。
ことわざをかみしめて、行動にはよくよく注意したいと思います。