新連載「よしみの子育て新喜劇」はじまる!
天真爛漫なママ・よしみさんと、家族愛に燃えるパパ・あらたさん。そして、個性あふれる3人兄弟のドタバタ劇!
長男は今や、日本で最も注目される、実力派俳優&アーティストとして活躍中です。
一人ひとりの才能を伸ばし、夢が実現する「大切な子育てのヒント」が見つかる連載です。
第1回「傘折るギネスに挑戦中!?」に登場するのは、3人兄弟の長男・たいしょうくん。
著名な俳優&アーティストの子どものときの意外なエピソードをのぞいてみましょう。
(記事最後のメモリアル写真をチェック!)
【登場人物】
1週間に5本も!?長男と帰ってくる折れた傘
ある梅雨どき、長男が渡した傘を次々に折って帰ってくることがありました。
その数、1週間になんと5本!
「え、なんでなん?」
どうしてそんなことになるのか、理解ができず、頭が真っ白に。
長男を問いただしても、
「知らん。勝手に折れた」
の一点張り。
勝手に折れるわけないでしょうが…!!
もしかして傘弱いんかな?……いやいや、何かおかしい
仕方がないので、また別の傘を持たせても、やっぱり折れて帰ってくる。
「もしかして、最近の傘は弱いんかな?安モンの傘しか渡してへんし……」
そうは言っても折れているのは、よくある骨の部分ではなく、決まって持ち手の部分。
「やっぱり、何かおかしい……」
でも結局、その時はどうして折ってくるのか、理由はわからないままでした。
「オレな、本当は〇〇やってん」
最近になって、ふと、あの時どうして毎日傘を折って帰ってきたのか聞いてみました。
すると、
「オレな、本当は雨に濡れるのが好きやってん」
意外すぎる答えに、
「え!?」
……その時ようやく謎が解けました。
雨に濡れるのが好きな長男に、雨が降っている日はもちろん、降りそうな日も、
「傘持って行かんと、風邪ひくで~」
と、しつこく傘を持たせていたのです。
邪魔でしかない傘は、長男にとっては遊び道具そのもの。
そこら辺の石を叩いたり、野球をしたり、振り回してチャンバラごっこをやったり……。
遊び方は無限大。
お父さんの真似で、ゴルフの素振りもしていたようで、その結果、持ち手のところばかりがポッキリ折れてしまったのでした。
傘を持たせていたつもりが、私はどうやら、息子にバットや剣やゴルフクラブを持たせていたみたいです。
「傘、持って行きや」息子を縛りつけた呪文
長男は、小さい頃からサッカーをしていましたが、よく考えたら、サッカーの場合は、少々雨が降ってもやめさせたりはしないですよね。
雨の中でドロドロになりながらも、練習や試合は続行します。
しかも、それで風邪をひいたりはしません。
長男にとっては、
「どうしてサッカーは濡れてもよくて、登下校中はだめなの?」
という矛盾があったのです。
「濡れたらあかん」
は、親の考えなんですよね。
ようやく、
「傘持って行かんと風邪ひくで」
という何気ない一言が、長男を縛りつけていたのかも……と気づいたのです。
実際、今でも長男は傘を持って外出することがほとんどありません。
濡れるのが本当に大好きみたい。
子どもの顔が輝く言葉がけを
親なら誰しも、子どものことを考えた言葉がけをされていると思います。
でも、もしかすると、そこに親の思い込みや、押しつけがあったりするかもしれません。
次々と折れていった傘は、一つのサイン。
それが高じると、問題はもっと大きくなって、まるでボタンの掛け違いのように、あとで修正するのが難しくなる場合もあります。
何か気になったときは、ぜひお子さんの表情をよく見てみてください。
親の言うことを聞いているようでも、本当は無理して合わせているだけかもしれません。
一度、秘めたる意見に耳を傾けてみましょう。
心から納得したときは、キラキラとした喜びが顔にも表れているはず。
何か心配なとき、悩んだときは、まずはお子さんの表情をよく見て、気持ちに寄り添ってみてくださいね。(fromよしみ)
メモリアルフォト
左から、長男の菅生大将くん(菅田将暉さん)、三男の菅生新樹くん、次男の菅生健人くん
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