家族が揃う休日、お子さんは何をして過ごしていますか?ついゲームやYouTubeばかりで、ダラダラと過ごしてしまうのは少しもったいない気がしますよね。
そこでオススメしたいのが、外で遊ぶことです!
外遊びは子どものコミュニケーション能力や想像力など、大人にとっても必要な社会で生きぬく力を育てます。今回は、子どもの自立を学ぶためのイベント「ワンデイグロース」で行われた「ネイチャーゲーム」を3つ教えていただきました。
聞いたことのない初めての遊びに子どもたちも大盛り上がり!大きな公園だけでなく、住宅街にあるような公園でも楽しめます。ぜひ、ご家族で遊びに出かける時の参考にしてみてください。
▼自立を学ぶセミナーって何?親ができる声かけとは?「ワンデイグロース」についてはこちらから
ネイチャーゲームとは?
ネイチャーゲームとは、アメリカのナチュラリスト、ジョセフ・コーネル氏によって考えられた自然を体験するためのプログラムです。自然や環境への理解が深まり、他者への思いやりや生命を大切にする心が身に付くなどの効果があります。「日本シェアリングネイチャー協会」では現在170種類以上の遊び方が紹介されていて、小学校や中学校の教育でも取り入れられています。
参考:「自然と遊ぼう! | 公益社団法人日本シェアリングネイチャー協会」
1.いねむりおじさん
〈遊び方〉
①鬼(いねむりおじさん)、審判役を1人ずつ決める。
②制限時間を決める。目安は5~10分。
③鬼はバンダナで目隠しをして座り、審判が目の前に鍵を置く。
④「だるまさんがころんだ」の時のように、プレイヤーは遠くから離れてスタート。
⑤プレイヤーは音を立てないように近づき、鍵を取りに行く。
⑥鬼は音がした方向を指さす。指されてしまったプレイヤーはアウト。
⑦プレイヤーが指されたかどうかは、鬼の後ろにいる審判が判断する。
⑧時間内に鍵を奪い取れたらプレイヤーの勝ち。
〈ルール〉
①鬼は適当な方向を指さない
②プレイヤーは走らない
「音」を使うのが特徴のゲームです。声も足音も出さないように動くので、ハラハラドキドキの緊張感が味わえます。
鬼に近づいた時は音だけでなく、気配で指をさされてしまうこともあるので、寝そべったりしゃがんだり、そーっと小さな動きで鍵をゲットしましょう。走らず移動距離も少ないので、運動不足な(?)お父さんにもオススメです。
2.目隠しイモムシ
〈遊び方〉
①先頭の人以外は目隠しをします。
②前の人の肩や腰を持って、一列になります。
③先頭の人は後ろの人を連れて歩きます。
④歩き回ってスタート地点まで戻ったら、自分たちがどこを歩いたのか答え合わせをします。
親御さんが先頭になって、目隠したお子さんを連れて行ってあげましょう。小さなお子さんが怖がるようであれば、目隠しをしたフリだけでも大丈夫です。
途中で木や葉っぱに触らせてあげると、予想もしない感触にびっくりすること間違いなし!どこを通ったのか答え合わせをする時のヒントにもなります。「長い時間歩いているみたいだった!」「ジェットコースターの時くらいドキドキした!もっと遊びたい!」子どもたちは大興奮でした!
3.HABITA(ハビタ)
〈遊び方〉
木、建物、風、生き物などなど目に見えたものを自分の身体で表現する遊びです。上の写真に写っている子どもたちは、バンダナを持ちながら走り回ることで風を表現していました。
親御さんも恥ずかしがらずに、真剣に取り組んでみましょう!「一緒に遊んでくれた!」という思いが、親子の仲を深めます。
イベント当日は3つにチームに分かれて外で表現を考えたあと、室内に戻って親御さんの前で発表しました。話す時は恥ずかしそうにしている子も、HABITAでは自分の役割を考えてみんなと一緒に取り組んでいました。チームで体験することで、1人ではできないことにも挑戦する勇気が出るのかもしれません。
自然の中で遊ぶと想像力が成長する(まとめ)
今回の記事では、
・いねむりおじさん
・目隠しイモムシ
・HABITA(ハビタ)
3つの遊びを紹介しました。
3つの遊びは、どれも想像力が必要になります。一緒に遊んでいる相手を想像する、自分がどこを歩いているのか想像する、自分の見たものを想像して見立ててみる。自然を見ること(視覚)、聞くこと(聴覚)、触れること(触覚)がきっかけとなって、自分が何を感じているのかを考える「自分との対話」の時間が生まれるんですね。
想像力は人に対する思いやりの力や、自分の将来を思い描いて努力する力にもつながります。本当に大切な学びは机の上の勉強より、遊びの中にあるのかもしれません。外で遊ぶ時はぜひ3つの遊びにチャレンジしてみてください!