なんだか最近、お父さんが不機嫌?と思ったら…
子育てが始まると、どうしてもお父さんより、子ども最優先になりますよね。
よしみママもそうでした。だって、お父さんは自分のことは自分でできますが、子どもはそうはいきません。
ところが、そうしている間に、よしみファミリーがなんとなくギクシャク……。
特にあらたパパは、カーっと怒りっぽくなっていたんだとか。
いったいなぜ?立ち止まった時に気づいたのが、この「優先順位」だったんです。
よしみママがトライした、効果抜群の〝愛情作戦〟とは?
今や国民的俳優の長男・大将さんをはじめ、それぞれの世界で活躍中の三兄弟を育てた、ハッピーアドバイスをお届けします!
(編集部より)
【登場人物紹介】
母・よしみ
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一家のアイドル!明るく楽しい性格で、家族をあたたかく包み込む。3人のわんぱく兄弟にも負けない、パワフルお母さん! |
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父・あらた
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一家の大黒柱!経験豊かなアドバイスで家族を明るい方向へ導く。熱血漢で時々怒りっぽいけど、愛情深いお父さん! |
長男・たいしょう
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強くて優しい、みんなの頼れる大将! チャレンジ精神旺盛な頑張り屋で、オールラウンドな才能の持ち主。 |
次男・けんと
(長男と3歳差) |
観察力ピカイチ、しっかり者の次男坊! 空想好きで、ゲームだったら家族の誰にも負けないクリエイタータイプ。 |
三男・あらき
(長男と7歳差) |
誰からも愛される、かわいい末っ子! 好奇心いっぱいで人懐っこく、周りが放っておかない一家の隠し玉。 |
韓流ドラマよりも、パパの優先順位が低くなっていた!?
子どもがいなかったときは、優先順位1位だったお父さん。
ですが、子どもが一人生まれると2位に。
二人生まれたら、3位。
三人目となると……優先順位は4位にまで下がっていたんです。
さらに。朝から子どもたちの面倒を見て、家事をして、ごはんの準備に後片付け……
子どもを寝かしつけたあとは、「ようやく私だけの時間。ゆっくり韓流ドラマが楽しめる!」と思っていたところへ・・・
「ただいまぁ〜!!」
お父さんが帰ってくると、「お帰りなさい」どころか、
(……なんでこのタイミングで帰ってくるの?)
と、つい不機嫌に。
この時、お父さんの優先順位は、韓流ドラマよりも下になってしまっていたんです(笑)。
仕事で疲れて帰ってきたのに、妻が不機嫌だったら、誰だって嬉しくはないですよね。
気がつけば、お父さんのイライラが目につくようになっていました。
優先順位が下がっていくことで、そのイライラ度は増してゆき……。
「あ、私が蒔いた種だったんだ」と、気づいたタイミングでした。
愛情作戦①心からの「お見送りと、お出迎え」
そこで、ここは思い切って、お父さんの優先順位を1位にすることに。
まずは、ある先輩から教えてもらった「玄関でのお見送りと、お出迎え」を実践してみました。
作戦初日。旅館の女将風に、玄関で三つ指をついてスタンバイ。
ところが、ちょうど大量の荷物を持っていたお父さんには、突然の見慣れない姿が理解できず……、
「はよ、荷物受け取らんか〜〜〜い!」と、どなられる始末でした。(笑)
最初は、「形だけでもやればオッケー」「とにかく始めてみよう」というチャレンジ精神だけで走り出しましたが、もう失敗の連続。
本当は、きちんと相手の顔を見ながら、何をしてほしいかを考えることが大切なんですよね。
それでも「こんなふうに出迎えたら、どんな反応かな?」と、楽しむ気持ちで続けていたら、少しずつ板についてきました。
ある時は、高級バー風に、温めたおしぼりを持って笑顔でお出迎えをします。
これはかなり好評だったようで、「このおしぼりと笑顔のために、お店に行くんや!」とご満悦の様子。
そして、子どもたちが起きている時間なら、全員で玄関へ。
狭い所にぎゅうぎゅうに並んで、「僕が荷物持つ!」「僕がカバン持つ!」と取り合いっこをしながら、楽しく出迎えました。
このお出迎えがプロの域に近づいてきた頃(?)お父さんの帰りがどんどん早くなり……
(えぇ?)と思うような、早い時間に帰ってくることも増えました。
家に帰るのが楽しみで、あまり寄り道をしないようになったんです。
何しろ、韓流ドラマを見ながら面倒くさそうに出迎えていた頃とは、別人みたいですからね。
愛情作戦②「お願いには、何でもつき合う」
もう一つの作戦は、お父さんからの誘いや、願いごとをできるだけ最優先すること。
ある日、夕飯の片付けをしながら(これがひと段落したら、お風呂に入ろう)と思っていると……。
「一緒にテレビ見ようよ~。今見よう!」と、お父さんが誘ってきたんです。
いつもなら、片付けも終わらせたいし、一人でゆっくりお風呂も入りたい。そう思って断っていたんですが……
(あかんあかん、これも修行や!!)と思って、「はーい!」とまずは大きな声で返事をしました。
お父さんが満足するまで、テレビや映画を一緒に見ることに。
おしゃべりが始まれば、「へぇ~」「そんなに大変なんや」と私は言うだけでしたが、ただずっと聞いていました。
そのうち、時計の針は深夜を回ることも。まるで不足していた愛情を埋めるかのような、そんな生活がおよそ2カ月続きました。
すると……なんと、お父さんの様子が明らかに変わったんです!!
愛情バッテリーが満タンになったみたいに、笑顔でご機嫌な時間が増えました。
日頃の感謝を、行動で示すことが大切だったんですね。
秘訣は「ええことあるで~」をそのまま実践(まとめ)
子どものいる家庭で、お父さんの優先順位を1位にするのは、なかなか簡単なことではないですよね。
特に子どもが小さいうちは難しいと思います。
でもどこかの段階で、この優先順位の切り替えを意識することって、大切なことかもしれません。
突然態度の変わった私に、お父さんは心配そうに「どうしたんや?」と聞いてきたこともありました。
そんなときは、「この前、『こうするとええことあるで~』って教えてもらってん」と伝えてからだと、やりやすくなりますよ。
作戦の結果、家族の笑顔が増えたのはもちろんのこと、お父さんは仕事でもいい機会を頂くことが増えました。
やっぱり家がハッピーなエネルギーにあふれていると、外でもハッピーに出会えるんですよね。
もし、お父さんとのコミュニケーションで悩んでいたら、ぜひ試してみてくださいね。
メモリアルフォト
左から、長男の菅生大将くん(菅田将暉さん)、三男の菅生新樹くん、次男の菅生健人くん
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