「勉強のやる気がなくて、学校の授業についていくだけでも心配……。うちの子、大丈夫かな?」
6月18日、境界知能やHSCのお子さんを持つ親御さんを対象に、オンラインセミナー「育てにくい子がみるみる勉強にハマる!マル秘学習法」が開催されました。
本日のセミナー( @happyadvice )にご参加くださった皆様ありがとうございました!
と~っても緊張したけれど、伝たい一心でお話をさせて頂きました
ひつとでもお持ち帰りいただけていたら嬉しいです💕これからも、ひとりでも多くのお子さんや保護者さまの心の支えになれるよう頑張ります!#子育て pic.twitter.com/06w0G7cZDy
— 阿部順子 | 中学受験 親子カウンセリング (@abekenlabo) June 18, 2022
講師は、『子どもを伸ばす母親力の磨き方』の著者であり、個別指導塾「阿部教育研究所」で、勉強がニガテな子や、やる気のない子など、さまざまなお子さんの指導に長年努めている阿部順子先生です。
本記事では、参加者の方々からいただいた質問の中から、特に多く寄せられたゲームとYouTubeの悩みについてお答えいただきます!
【質問】子どもが、ゲームやYouTubeばかりの生活にならないためには?
ゲームやYouTubeに夢中で、時間を決めても守れません。ゲームばかり、YouTubeばかりの生活にならないためには、どうしたら良いでしょうか。
【答え】ゲームを否定せず、能動的な楽しみを体験させてみましょう
この問題は大変難しく、社会問題にもなっていますよね!一世代前にはなかった、親の1番の悩みなのではないでしょうか。
ポイントは、遊んでいる子どもや、ゲームを否定しないことだと思います。
誰だって、責められたり、自分の大好きなことを否定されたりしたら、嫌な気持ちになりますよね。無理矢理ゲームを取り上げて「勉強しなさい!」と言われても、嫌な気持ちを引きずったままでは、素直に勉強に取り組めなくなってしまいます。
私には4人の息子がいるのですが、やはりゲームでは悩まされています。
否定せずにゲームの時間を減らす例として、現在大学2年生の長男と高校2年生の次男が、小学生だった時に実践したことをお話しします。
当時、DSが流行っており、息子たちも欲しがりました。
友達との会話に入れない、仲間外れにされた、など親の気持ちの痛い所をついてきます。
そこで、「ゲームは1日1時間、守れなかったらしまう」という約束をして買い与えました。けれども、やはり時間を守ることができませんでした。
私は「時間を守れないというより、ゲームの魅力がすごいんだね! ゲームは楽しいけど、家にあるとキリがないからゲームはゲームセンターでやろうよ」と言って、ゲームをしまいました。そして、時間の取れるときにファミリー向けのゲームセンターに家族で出向き、みんなで遊ぶことにしました。そうして、何とか平和に取り上げることができました。
また、塾の生徒さんでは、ペットを飼ってYouTubeの視聴時間を減らせたというご家庭もあります。
現在、小学2年生の末の息子は時間を守れているのですが、小学5年生の三男はお友達と通信しながらゲームをしているので、「自分だけ途中で抜けるのは難しい」と言って、時間を過ぎることがあります。対策を模索しているところなのですが、ゲームの問題は本当に難しいですね。
そこで、1つご提案です。
よく「子どもに好きなことをやらせましょう」という言葉を耳にするかと思います。ゲームやYouTubeのように楽しませてもらう『受動的』な体験ではなく、自ら取り組む『能動的』な体験の中から、何が好きなのかを探してみましょう。例えばスポーツや工作、料理、お出かけであれば磯遊びや果物狩りをお勧めします。
最近では、ゲーム以外に楽しみがないという大人もいます。
能動的な体験を重ね、お子さんの楽しみがゲームだけに偏らないようになれば、いずれはゲームから離れた趣味や楽しみも見つけやすくなると思います。お忙しいとは思いますが、できる範囲で取り入れてみてください。お子さんの人生をより豊かにできると思います。
子どものやる気を引き出すためには?
子どものやる気は、親や周囲の関わり方がカギを握っています。
ゲームやYouTubeの問題も、取り上げれば全て解決するのではなく、使う時間をどのように減らしていくのかが重要です。
どんなYouTubeを見ているのか、そのゲームのどんな所が好きなのか、どうして夢中になっているのか、お子さんの気持ちに寄り添いつつ、その代わりに何をしてあげられるのかを考えていきましょう。
具体的な関わり方や、お子さんを支える親御さん自身の「心の余裕」の保ち方については、『子どもを伸ばす母親力の磨き方』でご紹介しています。ご興味のある方は、参考にしていただけると幸いです。
よくあるご質問につきましては、阿部教育研究所のnoteで順次取り上げさせていただきます。また、Twitterでも日々のつぶやきや、子育てを支えるアドバイスを投稿しております。お役に立てたら嬉しいです。
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