8月27日に、新刊『HSP! 最高のトリセツ』の発刊記念オンラインイベントを開催しました。
講師は著者の高野優さん(マンガ家)。HSPや育児についてのコミカル&ハートフルなトークが大人気です。
本記事では、参加者から寄せられたメッセージに優さんが答える「質問&相談コーナー」の一部を、特別公開します♪
【相談】子どものほめ方がわからず、ダメ出しばかりしてしまいます。。
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発達障がいグレーゾーン&HSCの息子をもつ母です。
日頃、ついつい息子の「できない部分」ばかりに目が行き、ダメ出しをしてしまいます。
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私自身も親からダメ出しをされて育ったので、そもそも「ほめ方」がわからない部分があります。
どうしたらいいでしょうか。。
【アンサー】あなたがかけられたかった言葉を考え、それを伝えてあげて。
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つらかったですね。でもだからこそ、その悲しい連鎖はあなたの代で断ち切りませんか?
実はわたしもあなたと一緒で、やることなすこと全部、両親から否定されて育ってきたんです。
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わたしはHSS(刺激探求型)の気質が強いので、子どもの頃から新しいことに挑戦するのが大好きでした。だけどその好奇心は、常に上からギューッと抑えつけられていて。
なのでいざ自分が母親になった時には、本当に悩みました。
たとえばね、何かチャレンジをするたびに「すごいね、頑張ったね! じゃあ次はこれもできるんじゃない?」と親から励まされて育った子は、自分が親の立場になった時、自然と同じような言葉がかけられるようになると思うんです。
だけどわたしには、ダメ出しや怒られることの経験しかなかったので、どうやってそうじゃない子育てをすればいいのか、頭を抱えてばっかりで。
そうして悩んで出した答えが、変換機になったつもりで、自分がかけられたかった言葉を考え、それを子どもに伝えること。
何かが起こった時に、「わたしはこう言われて嫌だったな。じゃああの時、なんて言われたらうれしかったかな。……あぁ、わたしはこう言ってほしかった」と考えて、それを伝えるんです。ストレートじゃなくて、ワンクッション。
あなたのお子さんもいつか親になるかもしれない。今のままだとお子さんもまた、わが子にダメ出しをしてしまうかもしれない。そんな悲しい連鎖はあなたの代で終わりにしませんか?
ストレートに言葉をかけられないのはもどかしいかもしれないけれど、その変換にはものすごく大きな意味があると思います。
あなたがかけられてうれしいような言葉を、ぜひお子さんにかけてみてください。
……それにね、わたし自身がそうなんですが、優しい言葉と励ます言葉、寄り添う言葉って、子どもにかけているようで、実は小さい頃の自分自身にかけているような、そんな気がしているんです。それはそれでいいですよね。
いい変換ができますように! ありがとうございました。
高野優さんのイベントレポート
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