「仏教塾いろは」とは
架空の「カフェいろは」を舞台に、来店するさまざまな人たちの悩みに答えるシリーズです。
京都のちょっと郊外にあるお洒落な「カフェいろは」。朝のモーニングから夜にかけて、美味しいコーヒーと憩いと求めて街の人たちが訪れる。
といっても混雑してるわけではなく、広いスペースに点在するゆったりとした席で、いつでも静かなカフェタイムが過ごせる。
リピーターになってしまう大きな理由は、本好きの店長やお客さんたちが持ち寄った本の並ぶ「ミニライブラリー」と、ライブなどができる「イベントスペース」。
中学２年の娘と、小学４年の息子を持つ広告代理店勤務の新井真理子は、最近このカフェの存在を知り、たまにアイデア出しの時間を過ごしていた。土曜の昼下がり、カフェを訪れた真理子が「何か面白いイベントはないかな」と壁の掲示板を見ていたときに、『仏教塾いろは』のポスターが目に入った。
「日本の古きよき心を、2600年前の智恵から学びましょう」
と書いてあるが、真理子にとって仏教といえば法事にお経にお坊さんは思いつくが、肝心の中身はあまりイメージがつかない。
そこで、コーヒーを運んできたカフェの店長を呼び止め、詳しく聞いてみた。
みんなから愛される「カフェいろは」の店長
原田 健太（46歳）
地元の人たちに愛されている「カフェいろは」。
それは店長の人柄がよいことが大きな理由。
街の人たちが憩いに訪れ、カフェスペースではいつもくつろいでいる人の姿が。
そんな店長は、東堂大学で人文科学（文学、哲学、歴史）を一通り学んだ、オールラウンドな人物。
本好きで、幅広い教養から話題を提供する。
アメリカの大学でも人気！さわやかな仏教塾いろは塾長
高杉 小五郎（46歳）
店長と同じ東堂大学でインド哲学（仏教）を専攻した後、アメリカの大学で講義をしていた。
日本に戻り、世界が注目するクールな仏教に触れる新しいスタイルを作りたいと、大学時代の友人のカフェで「仏教塾いろは」を始めた。
さわやかな風貌と通る声で、初めて訪れた人も瞬く間にハートをつかまれてしまう。
正義感が強く情にもろい！仕事も子育ても全力の真理子
新井 真理子（43歳）
広告代理店に勤める社員で、カフェで塾長と出会い、仏教塾に何か人生の本質や、仕事のヒントが得られるのではと感じている今日このごろ。
小学校4年（男）と、中学2年（女）の子どもを持つ母親。
自分も色々な悩みを持っているが、周りにはあまり見せず、他人の悩みが放っておけない性分。
心配性だけど気配り上手なムードメーカー、智美
西原 智美（39歳）
新井さんのママ友達で、デザイン会社で働く。
相手のことばかり考えて、つい悩みを抱え込んでしまうタイプ。
小学4年（男）、小学1年（女）、保育園の4歳（男）の3人の子育て中。
家庭や学校、会社の人間関係の悩みをよく真理子に聞いてもらっている。
大人顔負けの鋭い質問をする、好奇心の強い奈々
原田 奈々（10歳）
原田店長の娘で、利発で可愛い小学4年生。
放課後はよくお父さんのいるカフェへ遊びに来る。
大人と話をするのが好きで、何に対しても好奇心が強い。
「どうして戦争はなくならないの？」「大人になるってどういうこと？」「幸せって何？」など、学校の出来事を通して、大人がハッとさせられるような質問をしてくる聡明な女の子。
元・小学校の先生。徳育を大切にする孫思いのふじ江さん
桜井 ふじ江（76歳）
外孫、内孫合わせて5人の子を持つおばあちゃん。
元・小学校の先生で、今も自宅で書道を教えながら、子どもたちへの温かい眼差しを持ち続けている。
自利利他や和顔愛語など、今の世に忘れられている大切な徳育を伝えたいと思っている。
日本もアニメも大好き！アメリカから来た英会話教師のキャシー
キャシー（28歳）
英会話教室で教える、日本が大好きなアメリカ人英語教師。
好きなアニメから日本語を学び、大学時代には日本に留学も。
アニメ文化のルーツを学ぶために再来日し、京都で仏教塾に出会った。
日本人よりも日本の文化に詳しい一面も見せる。
仏教学研究に熱心な、台湾からのイケメン留学生・劉
劉さん（19歳）
台湾からやってきた留学生。
とても優秀で、国による奨学金制度で日本有数の大学に通う。
宗教学を専攻していて、日本の仏教学、真宗学を研究している。
日本の文学や思想と、その根底にある仏教精神が研究対象。
さわやかな顔立ちからは想像できない、鋭いコメントも。
