新刊『生きづらいHSPのための、自己肯定感を育てるレッスン』を発売しました。
事前の【3日間限定】全文無料公開は、大きな反響があり、「こんな素晴らしい内容を、無料で全文公開してくれるなんて、素敵すぎます」「この本こそ自分の特徴を詳しく表していると感じました」など、たくさんのメッセージをいただきました。
発売にあたり、著者の高木のぞみさんからメッセージが届きましたので、ご紹介します。
大事なのは「行動すること」
私がうつ病になったのは今から10年ほど前のことです。
快復した今では、うつ病だったと話をすると、驚かれます。
そして必ず聞かれるのが、
「どうやって快復したんですか?」
「どうしたらよくなれますか?」
ということです。
もちろん、よくなるきっかけや過程は人それぞれだと思いますが、当時を振り返って、大事だったと思うことが一つあります。
それは、「行動すること」です。
「行動」といっても、新しいことにチャレンジするとか、がむしゃらに仕事をする、ということではありません。
そもそも、うつ病の頃は、そんなことをできる力なんて出せないのです…。
「あれもできない、これもできない、だから自分はダメ人間なんだ」と思いがちでしたし、それしか思い浮かばないのも、うつ病の症状だと思います。
しかし、病院に通って、薬を飲んでいるだけでは、その状況を変えることは、なかなか難しい場合が多いのではないかと思います。
もちろん、起き上がることすらつらい時は、薬を使ってでも寝てしまう、考えることもやめて休むのが大事です。
そこを脱して、動けるけれども思うようには動けない、できない自分を責めてばかりでつらい、という時は、自分を責めるのをやめてみる、『やめる』ことを『する』。これも立派な行動です。
そして、それができたら、できた自分を「褒めてみる」。
小さな種まきかもしれませんが、まいた種は必ず生えます。
そんな小さな種まきから、始めてみてはどうでしょうか。
少しずつ、少しずつ
私自身も、何もできないと自分を責めたり、現実逃避するだけだったり、そういう状況の中で、少しずつ、できていることを探して褒めていくようにしました。
「自分で自分を褒めるなんて、そんなことして何になるんだ」「ばかみたい」と思ったことも、何度もあります。
でも、少しずつ、本当に少しずつでしたが、自分を責める時間が減り、褒められることが増えてきました。
時間はかかりましたが、だんだんと、快復していきました。
上手にできるかどうかは置いておいて、まずは「やってみよう」と行動してみることが大事だったなと思うのです。
「自分なんて、ダメだダメだ」と唱え続けているのに、ある日突然、頑張れるようになる日が来る、なんてないですよね…。
ダメダメだと思ってしまう自分だって、今日まで頑張って生きてきた。
まずはそのことを褒めてほしい。
そこからしか快復できなかったと思っています。
この本の中には、「褒め療法をするうえで大切な3つのポイント」や、「自分自身を知るための方法」「食事療法」など、実際に私がやってきたことを綴っています。
手に取っていただけるとうれしいです。